R.スターク 『ラスト・ブレス―死ぬための技術』2007/02/20

『ラスト・ブレス(LAST BREATH)』とは「最後の一息」と言う題名です。
スポーツや一見安全に見えるレジャーの中に潜む危険がよくわかる本です。
人は生まれた瞬間から死ぬ運命です。
しかし、よくよく考えてみると、ほぼ90%に近い人(統計上は知りませんが、私の感覚では)は病院で、病にかかり死ぬのではないでしょうか。
ここに書かれている死に方は、あまり一般的ではないです。
しいて言うと、熱射病や低体温症、クラゲに刺されるぐらいですかね、誰でも遭遇しそうなのは。
急流下りによる溺死、アンナプルナ山頂登山による高山病、スノーボーダーの生き埋め、ヨットの航海による壊血病、ロック・クライミングによる墜落死、潜水による潜水病、砂漠の中の脱水症など、普通に暮らしている限り、絶対に起こりうることがない死に方が、物語形式で書かれています。
読みながら、どの死に方も嫌だなぁと思うほどです。
ちょっと詳しく書きすぎですよ、ピーターさん。

地球上で一番凶暴な動物は何だと思いますか?
そうです、ホモ・サピエンス、人類です。毎年世界中で起こっている戦争で94万人が、暴力犯罪で20万人が命を落としているそうです。
それに比べると、動物たちはかわいいものです。毒蛇の犠牲者は10万人、ワニは960人、虎、740人、サメ、9人、ダチョウ、14人。
意外と映画で有名になったサメの犠牲になる人は少ないのですね。
アメリカ合衆国でワニに襲われる可能性が一番高いのは、南部の湿地帯ではなく、ゴルフ場だそうです。へ~。

さて、詳しく死に行く様子が書かれていますが、あなたはどの死に方がお好みですか?