マイケル・ムーアの「華氏911」を観る2009/01/25

昨日からまたまたコンラッド・ホテルに泊まりに行ってきました。今回は部屋の掃除が終わっていないからと、アップグレードしてスウィートに泊まれました。ラッキー♪
たまにはいいことがありますね。
ホテルのDVDプレーヤーで見たのが、「華氏911」です。

オバマが合衆国大統領になり、ブッシュともお別れということで、彼のしたことを振り返ってみました。
相変わらずのマイケル・ムーア節です。
まず彼は、ブッシュの大統領選挙での不正を暴こうとします。
ブッシュはゴアと大統領選挙で戦っているときに、不正をしたらしいのです。
ブッシュの弟が知事をしているカリフォルニアで投票権を奪われた人の半数が有色人種だったとか。
彼らはゴア候補の側だったのでしょうか。
下院で選挙結果の異議申し立てを有色人種議員がしても、その申し立ては上院議員1名のサインがなければ受け入れられないことになっていて、上院議員は誰一人としてサインしなかったんです。
驚いたことに、知事から、テレビ局のお偉いさん、最高裁の裁判長などブッシュの親戚関係が多いんですね。
そのほかにも、サウジアラビアとの関係も深くて、サウジは14億をブッシュ一族とその友人に資金として与えているそうです。
ワールド・トレイド・センターが爆破された時、ブッシュは小学校に行っていて、側近にテロのことを耳打ちされても、ただ座っているだけで、何もしようとしなかったという場面が写っていました。
小学校で絵本を読んでいる場合ではないでしょう、とついつい思ってしまいました。
サウジとの関係があるからか、ビン・ラビン一族の人が、何故か9・11後、アメリカから自由に出国できたそうです。
普通ではありえないですよね。
9・11の調査委員会もちゃんと機能していなかったらしいのです。
その後に起こったイラク戦争も、結局石油とビジネスのためだとムーアは言っています。
真実はどうなのでしょうか?
ムーア側の言い分や他の意見もよく検討し、自分なりに考えてみなければと思います。

イラクに送られた若者の家族が出ていましたが、その場面だけは、嘘偽りのない事実です。
軍隊に行けば、大学にも行けるし、資格も取れる。
日本も自衛隊に行けば・・・と言われていましたね。
今はどうか知りませんが、アメリカの軍隊ほど一生懸命ではありませんでしたが、リクルート活動もしていたようです。
叔父、父、子供など家族の多くが国に貢献するために軍隊に入っているという家族の話には悲しくなりました。
結局、貧しい人々が国にいいように扱われ、命までも奪われようとしているのですから。

今回のムーアの突撃インタビューは、上院議員に「子供を軍隊に入れませんか?」でした。
大部分の上院議員は、疫病神のようにムーアを避けていたようです。
ムーアが映画の中で引用していたG・オーウェルの言葉が印象的でした。

「戦争の目的は社会体制を無傷で維持することである」

「階級社会は貧困と無知を土台にのみ可能となる」

オーウェルがどの本で述べているのか、調べてみようと思います。

最後に、ムーアが他の映画でも述べていたことが、再度登場してきます。

「矛盾した情報を与えれば、国民は神経をすり減らせる」
「恐怖で人はどうにでもなる」

私たちは国から与えられる情報を取捨選択して、冷静に判断していかなくてはいけないのです。
そうでなければ、彼らのいいように扱われてしまう。そういう危険があるのです。
そう思わせられる映画でした。

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