J.D.ロブ 『幼子は悲しみの波間に』 ― 2009/09/02
FUNKY MONKEY BABYSの新しいCDを買ったら、なんとPV10曲のDVDがついてきました。ものずごくお徳です。『告白』の女の子がかわいいです。
さて、今回のイヴ&ロークは、一家惨殺の被害にあった少女を家にひきとらざるえなかったイヴの戸惑いが微笑ましいんです。
9歳のニクシーは、たまたま深夜、オレンジ・フィジーを飲みにキッチンへ行っていたため、殺人鬼に殺されずにすみました。
しかし、父母と兄、そして友人が殺されてしまいます。
殺人現場に来たイヴが彼女を見つけたのをきっかけに、ニクシーは一目でイヴに信頼感を持ちます。
そのためニクシーはソーシャルワーカーの手に渡るのを拒否し、イヴに連れて行ってと頼むのでした。
子どもなんか嫌い、苦手と思っていたイヴですが、ピーボディの薦めもあり、いやいやニクシーを家に連れて帰り、執事のサマーセットにあずけます。
なんとサマーセットは、気難しい顔をしてはいても、子どもの世話が上手いんですね。
ニクシーの家族を殺した奴らを捕らえるために、イヴは日夜捜査を続けます。
ニクシーをあずかったばかりに、イヴとロークは自らの幼い頃を思い出し、苦悩します。
彼らの幼年期はかなり悲惨なものだったからです。
殺人事件を解く楽しさより、イヴとロークの人間的成長と二人の行末が楽しみなシリーズです。
ニクシーの世話をすることにより、自分達に子どもが生まれたらどうなるのかということが身近に感じられたでしょうから、イヴとロークの子を期待してしまいますが、その前に親友メイヴィスの子が産まれてしまいますね。
中だるみのところもありますが、シリーズ物としてはお勧めです。
さて、今回のイヴ&ロークは、一家惨殺の被害にあった少女を家にひきとらざるえなかったイヴの戸惑いが微笑ましいんです。
9歳のニクシーは、たまたま深夜、オレンジ・フィジーを飲みにキッチンへ行っていたため、殺人鬼に殺されずにすみました。
しかし、父母と兄、そして友人が殺されてしまいます。
殺人現場に来たイヴが彼女を見つけたのをきっかけに、ニクシーは一目でイヴに信頼感を持ちます。
そのためニクシーはソーシャルワーカーの手に渡るのを拒否し、イヴに連れて行ってと頼むのでした。
子どもなんか嫌い、苦手と思っていたイヴですが、ピーボディの薦めもあり、いやいやニクシーを家に連れて帰り、執事のサマーセットにあずけます。
なんとサマーセットは、気難しい顔をしてはいても、子どもの世話が上手いんですね。
ニクシーの家族を殺した奴らを捕らえるために、イヴは日夜捜査を続けます。
ニクシーをあずかったばかりに、イヴとロークは自らの幼い頃を思い出し、苦悩します。
彼らの幼年期はかなり悲惨なものだったからです。
殺人事件を解く楽しさより、イヴとロークの人間的成長と二人の行末が楽しみなシリーズです。
ニクシーの世話をすることにより、自分達に子どもが生まれたらどうなるのかということが身近に感じられたでしょうから、イヴとロークの子を期待してしまいますが、その前に親友メイヴィスの子が産まれてしまいますね。
中だるみのところもありますが、シリーズ物としてはお勧めです。
スーザン・カンデル 『E.S.ガードナーへの手紙』 ― 2009/09/04
かわったヒロインの登場です。
年齢39歳(だと思った)、バツイチ、娘一人、元ミス・コン優勝者、ミステリー作家の伝記作家、そしてヴィンテージファッション・マニア。
身長が180センチあって体重が65キロ。10号サイズ。結構大きい人ですね。
そんな彼女、シシー・カルーソーがミステリー作家の伝記を書くためにいろいろと調べ始めると、何故か殺人事件に関係してしまうという、そういうシリーズです。
E・S・ガードナーはアメリカの作家で法廷弁護士ペリー・メイソン・シリーズで有名な人だとか。
ペリー・メイソンの名は聞いたことはありますが、本は読んだかしら?テレビ番組でペリー・メイソン物ってあったっけ?
彼はいろいろな名で本を書いているようで、900編もあるそうです。
第二次世界大戦後、「最後の法廷(The Court of Last Resort)」というプロジェクトを組織して、法律と調査の専門家である仲間たちと、冤罪で有罪判決を受けた人々の再審請求に尽力したそうです。
この話で取り上げられるのが、この「最後の法廷」に関することです。
妻殺しの罪で投獄された男の冤罪を訴える手紙を見つけたシシーは、わざわざその男に会いにいきます。
そして、40年前の事件を探り始めることに。
私なんかゴチャゴチャした話よりも、シシーの服の方に興味が行ってしまいます。
テレビの人気女優ジャクリン・スミス風に、ダークなロングヘアを肩先になびかせ、ジャッキー・オナシス風特大フレームのサングラスを頭にのせ、オジー・クラークが1974年ごろにデザインした、揺れるようなシルエットのワンピースのコピー商品を着る。そして、ハイヒールはプラダのメリージェーン。
う~ん、どんな格好になってんだろう?
四十年代のファッションやメイクも出てきます。
レヴロン社のチェリーズ・イン・ザ・スノウとう色の口紅が大流行してたんだって。へ~。
イヴ・サンローランの四十年代ファッションからヒントを得たデザインでチャビーといわれているドレスってどんなん?
ようするに、ヴィンテージ物の洋服って古着ってこと?
ファッションにも古いミステリー作家にもうとい私は、?印が頭の中に飛び交ってますが、シシーの服装を空想するのが結構気に入っています。
エ!ミステリーとしてはどうかって。
普通です。
年齢39歳(だと思った)、バツイチ、娘一人、元ミス・コン優勝者、ミステリー作家の伝記作家、そしてヴィンテージファッション・マニア。
身長が180センチあって体重が65キロ。10号サイズ。結構大きい人ですね。
そんな彼女、シシー・カルーソーがミステリー作家の伝記を書くためにいろいろと調べ始めると、何故か殺人事件に関係してしまうという、そういうシリーズです。
E・S・ガードナーはアメリカの作家で法廷弁護士ペリー・メイソン・シリーズで有名な人だとか。
ペリー・メイソンの名は聞いたことはありますが、本は読んだかしら?テレビ番組でペリー・メイソン物ってあったっけ?
彼はいろいろな名で本を書いているようで、900編もあるそうです。
第二次世界大戦後、「最後の法廷(The Court of Last Resort)」というプロジェクトを組織して、法律と調査の専門家である仲間たちと、冤罪で有罪判決を受けた人々の再審請求に尽力したそうです。
この話で取り上げられるのが、この「最後の法廷」に関することです。
妻殺しの罪で投獄された男の冤罪を訴える手紙を見つけたシシーは、わざわざその男に会いにいきます。
そして、40年前の事件を探り始めることに。
私なんかゴチャゴチャした話よりも、シシーの服の方に興味が行ってしまいます。
テレビの人気女優ジャクリン・スミス風に、ダークなロングヘアを肩先になびかせ、ジャッキー・オナシス風特大フレームのサングラスを頭にのせ、オジー・クラークが1974年ごろにデザインした、揺れるようなシルエットのワンピースのコピー商品を着る。そして、ハイヒールはプラダのメリージェーン。
う~ん、どんな格好になってんだろう?
四十年代のファッションやメイクも出てきます。
レヴロン社のチェリーズ・イン・ザ・スノウとう色の口紅が大流行してたんだって。へ~。
イヴ・サンローランの四十年代ファッションからヒントを得たデザインでチャビーといわれているドレスってどんなん?
ようするに、ヴィンテージ物の洋服って古着ってこと?
ファッションにも古いミステリー作家にもうとい私は、?印が頭の中に飛び交ってますが、シシーの服装を空想するのが結構気に入っています。
エ!ミステリーとしてはどうかって。
普通です。
「宇宙へ」を観る ― 2009/09/05
六本木ヒルズに行って「宇宙(そら)へ」を観てきました。
テレビ番組で紹介していたのを見た相棒が見たいと言ったので、インターネットで座席を取り、出かけたのです。
BBCがNASAの50年に渡る記録フィルムを使い映画にしたものです。
初期のロケット開発から何度も失敗しながら人間が宇宙へ行けるようになるまでの道のりは大変なものだったということがわかります。
初めてロケットに乗り宇宙に言った生物が、チンパンジーだったなんて、初めて知りました。
飛行機事故に比べると、事故は少ないように思いますが、どうなんでしょう。
同じようなロケット発射の場面が続き、途中でウトウトとしてしまうこともありました。
しかし、最後の方で写る地球の美しさにはうっとりしました。
サービスショットなんでしょうか、宇宙から見た日本列島の映像があり、日本は緑に覆われた国だということが再認識できました。
「アース」ほど感動は少ないかもしれませんが、美しい地球の映像を見られてよかったと思いました。
相棒は日本のJAXAの「かぐや」の映像の方が綺麗だと言っていますが。
テレビ番組で紹介していたのを見た相棒が見たいと言ったので、インターネットで座席を取り、出かけたのです。
BBCがNASAの50年に渡る記録フィルムを使い映画にしたものです。
初期のロケット開発から何度も失敗しながら人間が宇宙へ行けるようになるまでの道のりは大変なものだったということがわかります。
初めてロケットに乗り宇宙に言った生物が、チンパンジーだったなんて、初めて知りました。
飛行機事故に比べると、事故は少ないように思いますが、どうなんでしょう。
同じようなロケット発射の場面が続き、途中でウトウトとしてしまうこともありました。
しかし、最後の方で写る地球の美しさにはうっとりしました。
サービスショットなんでしょうか、宇宙から見た日本列島の映像があり、日本は緑に覆われた国だということが再認識できました。
「アース」ほど感動は少ないかもしれませんが、美しい地球の映像を見られてよかったと思いました。
相棒は日本のJAXAの「かぐや」の映像の方が綺麗だと言っていますが。
植村さとる 『ドゥ ダ ダンシン! ヴェネチア国際編 6』 ― 2009/09/06
植村さとるの漫画、遅れてきたプリマバレリーナ鯛子の話です。
全日本バレエコンクールで金賞を取ったにもかかわらず、自分に自信の持てない鯛子です。
鳴海にロマンチックバレエを教えてもらいたいと、押しかけ入団テストをしてもらいますが、鳴海は鯛子に言います。「不合格」と。
しかし、この不合格は鯛子を信じているからなのです。
彼は言います。ヴェネチアで優勝して、ゲストプリンシパルとして来い。プリマとして仕事をしようと。
鳴海に断られ、自分の弱さを再認識する鯛子でした。
そんな鯛子に三上はそれが鯛子の強さでもあると言うのです。やがて、二人は結ばれます。
どこのプロダクションとも契約していなかった鯛子ですが、三上のマネージャー金田と知り合い、彼のプロダクションに入ることにします。
そんなある日、冴子先生からうちのバレエ団で客演をしてもらいたいと言われます。
「ドン・キホーテ」のジプシーの女を踊るというものでした。
ところが金田は冴子に、「あなたは鯛子のことを知らない。鯛子はプリマなのだから、ジプシーの女ではなく主役のキトリをやらせるべきだ」と言うのです。
鯛子は迷います。たった二ヶ月でキトリができるだろうか。
そういう鯛子に金田はあるビデオを見せます。そこには全日本バレエコンクールで戦い、銀賞になった耳の聞こえないバレリーナ、小泉レナの姿がありました。
彼女はパリ・オペラ座のゲスト・プリンシパルとしてデビューするというのです。
驚いた鯛子は思わず部屋から飛び出してしまいます。
銀賞(二位)のレナが着実にプリマへの道を歩んでいるのに、金賞(一位)の自分は・・・。
さて、鯛子にキトリは踊れるのでしょうか。
金田が鯛子についてつぶやく言葉が印象的です。
「他人にやさしく 常識があり 普通
プリマというにはあまりにへたれ・・・
でもそれがあなたの最大の武器です」
そんな鯛子だからこそ、私も読んで応援しているんです。
鯛子、頑張れ!
全日本バレエコンクールで金賞を取ったにもかかわらず、自分に自信の持てない鯛子です。
鳴海にロマンチックバレエを教えてもらいたいと、押しかけ入団テストをしてもらいますが、鳴海は鯛子に言います。「不合格」と。
しかし、この不合格は鯛子を信じているからなのです。
彼は言います。ヴェネチアで優勝して、ゲストプリンシパルとして来い。プリマとして仕事をしようと。
鳴海に断られ、自分の弱さを再認識する鯛子でした。
そんな鯛子に三上はそれが鯛子の強さでもあると言うのです。やがて、二人は結ばれます。
どこのプロダクションとも契約していなかった鯛子ですが、三上のマネージャー金田と知り合い、彼のプロダクションに入ることにします。
そんなある日、冴子先生からうちのバレエ団で客演をしてもらいたいと言われます。
「ドン・キホーテ」のジプシーの女を踊るというものでした。
ところが金田は冴子に、「あなたは鯛子のことを知らない。鯛子はプリマなのだから、ジプシーの女ではなく主役のキトリをやらせるべきだ」と言うのです。
鯛子は迷います。たった二ヶ月でキトリができるだろうか。
そういう鯛子に金田はあるビデオを見せます。そこには全日本バレエコンクールで戦い、銀賞になった耳の聞こえないバレリーナ、小泉レナの姿がありました。
彼女はパリ・オペラ座のゲスト・プリンシパルとしてデビューするというのです。
驚いた鯛子は思わず部屋から飛び出してしまいます。
銀賞(二位)のレナが着実にプリマへの道を歩んでいるのに、金賞(一位)の自分は・・・。
さて、鯛子にキトリは踊れるのでしょうか。
金田が鯛子についてつぶやく言葉が印象的です。
「他人にやさしく 常識があり 普通
プリマというにはあまりにへたれ・・・
でもそれがあなたの最大の武器です」
そんな鯛子だからこそ、私も読んで応援しているんです。
鯛子、頑張れ!
北村 薫 『玻璃の天』 ― 2009/09/07
直木賞を取った『鷺と雪』の前に出たベッキーさんシリーズです。『街の灯』と『玻璃の天』、『鷺と雪』の三冊でベッキーさんシリーズはすべてです。
昭和初期のまだ平和だったけれど、でも確実に軍靴の音は近づいているという時期の話です。
この本にはベッキーさんこと別宮の父の悲しい過去が書かれています。
思想を持つのはいいのですが、それがもてはやされ過ぎて、他の思想を許さなくなると、それは独裁主義にも通じていくのです。
日本が戦争へ向かって突き進んでいった背景に、そういう風潮があったようです。
私なんかもついつい他人に対して批判や非難をしてしまいがちですが、他者に対する寛容の精神を忘れてはいけないと、自分に言い聞かせるようにしています。
周りを見回すと、自分に甘くて他人に不寛容な人が結構いるように思います。
別宮は自分の親が殺されるきっかけを作った男に対してもフェアに行動します。
自分が「卑怯者」にならない道を取るのです。
「・・・わたし達が進めるのは前だけよ。なぜ、こんなことになったのか。このことを胸に刻んで、生きていくしかないのだわ。」
と令嬢、英子は言いますが、人間が同じ過ちを繰り返すのは、「胸に刻」むことが本当の意味においてないからかもしれませんね。
昭和初期のまだ平和だったけれど、でも確実に軍靴の音は近づいているという時期の話です。
この本にはベッキーさんこと別宮の父の悲しい過去が書かれています。
思想を持つのはいいのですが、それがもてはやされ過ぎて、他の思想を許さなくなると、それは独裁主義にも通じていくのです。
日本が戦争へ向かって突き進んでいった背景に、そういう風潮があったようです。
私なんかもついつい他人に対して批判や非難をしてしまいがちですが、他者に対する寛容の精神を忘れてはいけないと、自分に言い聞かせるようにしています。
周りを見回すと、自分に甘くて他人に不寛容な人が結構いるように思います。
別宮は自分の親が殺されるきっかけを作った男に対してもフェアに行動します。
自分が「卑怯者」にならない道を取るのです。
「・・・わたし達が進めるのは前だけよ。なぜ、こんなことになったのか。このことを胸に刻んで、生きていくしかないのだわ。」
と令嬢、英子は言いますが、人間が同じ過ちを繰り返すのは、「胸に刻」むことが本当の意味においてないからかもしれませんね。
スーザン・カンデル 『少女探偵の肖像』 ― 2009/09/09
伝記作家にしてヴィンテージファッション・マニアというシシーのシリーズの第二弾です。
今回、シシーは少女探偵ナンシー・ドルーの作者、キャロリン・キーン伝を書いています。
ナンシー・ドルーの名前は聞いたことがありますが、E・S・ガードナーと同様、読んだことがありません。
驚いたことに、ナンシー・ドルーの作者キャロリン・キーンは一人ではなくて、複数の作家のペンネームだとか。
シリーズは1930年から現在まで書き続けられている超ベストセラー。
主人公のナンシーは永遠に18歳で、友人のジョージとべスと共に難解な謎を解いています。
いろいろな版が出版されているようで、初版本なんかは高い値で取引されているようです。
伝記を書くために、ナンシー・シリーズの本を買いあさっているシシーですが、ある日、美術コレクターのエドワーズ氏が、ナンシー・ドルーの初版本コレクションとナンシー本の表紙モデルの裸体の肖像画も見せてくれます。
ところがその後にエドワーズ氏が死体となって見つかり、肖像画がなくなっていました。
シシーはエドワーズ氏を殺した犯人を見つけ、なくなった肖像画を取り戻そうとします。
ナンシー・ドルーに興味のある人はとってもおもしろいミステリーなんでしょうが、私のようにナンシーって誰?という人にとってはシシーの暴走がおもしろいです。死体はアドレナリンを上昇させるんですね。
さて、お楽しみのシシーの服装はというと、「アンダルシア風のレトロファッション」。どんなのかしら?
「髪は後ろでまとめてシニョンに結い、両肩を露出したネックラインのブラウスに、シルクシフォンのティアードスカート」
この服装の何が「アンダルシア風」なんでしょうか?
私にはファッションはわかりませんわ。
今回、シシーは少女探偵ナンシー・ドルーの作者、キャロリン・キーン伝を書いています。
ナンシー・ドルーの名前は聞いたことがありますが、E・S・ガードナーと同様、読んだことがありません。
驚いたことに、ナンシー・ドルーの作者キャロリン・キーンは一人ではなくて、複数の作家のペンネームだとか。
シリーズは1930年から現在まで書き続けられている超ベストセラー。
主人公のナンシーは永遠に18歳で、友人のジョージとべスと共に難解な謎を解いています。
いろいろな版が出版されているようで、初版本なんかは高い値で取引されているようです。
伝記を書くために、ナンシー・シリーズの本を買いあさっているシシーですが、ある日、美術コレクターのエドワーズ氏が、ナンシー・ドルーの初版本コレクションとナンシー本の表紙モデルの裸体の肖像画も見せてくれます。
ところがその後にエドワーズ氏が死体となって見つかり、肖像画がなくなっていました。
シシーはエドワーズ氏を殺した犯人を見つけ、なくなった肖像画を取り戻そうとします。
ナンシー・ドルーに興味のある人はとってもおもしろいミステリーなんでしょうが、私のようにナンシーって誰?という人にとってはシシーの暴走がおもしろいです。死体はアドレナリンを上昇させるんですね。
さて、お楽しみのシシーの服装はというと、「アンダルシア風のレトロファッション」。どんなのかしら?
「髪は後ろでまとめてシニョンに結い、両肩を露出したネックラインのブラウスに、シルクシフォンのティアードスカート」
この服装の何が「アンダルシア風」なんでしょうか?
私にはファッションはわかりませんわ。
「ウィンブルドン」を観る ― 2009/09/11
昔、職場の人に「テニスに向いてるよ」と口車に乗せられて、テニスをやり始めました。
2年間ぐらいテニススクールに通って、普通に打てるようにはなりましたが、男の人とテニスをしていた時にテニス肘になってしまい、それ以来テニスをやっていません。
その頃には、テニスの四大大会などの試合を見ていました。
アガシやグラフ(この二人、結婚して子供がいます。子供の運動神経いいんだろうなぁ。テニス選手になってほしいなと期待してます)など懐かしい名前です。
映画の「ウィンブルドン」は、なんともさえない30代のイギリス人選手、ピーター・コルトが主人公です。
一時期、世界ランキング11位だったことがあるのですが、今は119位。
有閑マダム達の相手をしながら、大会に出ていますが、ワイルドカードで出ることになったこのウィンブルドン大会で引退しようかと思っています。
ホテルについて部屋に行くと、そこはホテル側の手違いで、今注目のアメリカ人選手のリジー・ブラッドベリーの部屋で、リジーはシャワーを浴びていました。(彼女、裸を見られても、全然平気。)
そのことをきっかけにピーターとリジーは付き合うことになります。
アメリカ娘のリジーは積極的で、試合前日なのにくたくたになるまでHを求められたりする始末で、翻弄されるピーターでしたが、何故か彼は勝ち進むのです。変ですねぇ。
リジーの方は、テニス・パパがいて、いつも見張られています。
リジーとピーターの付き合いが遊びなら何も言わなかったのですが、なにやら本気モードになってきたら、すかさず登場します。
絶対勝ちたいリジーと引退モードのピーターの恋の行方は・・・と言ってもハッピー・エンド以外はありえませんよね。
まちがってもスポーツ根性物と思わないで下さいね。
テニスも参考になりませんし。でもウィンブルドン大会の雰囲気は味わえるでしょう。
私なんか何故ラインズマンの女性が長いスカートをはいているのか疑問でしたが。
そうそう、ピーターのお父さんとお母さんがいい味出してました。
お父さんかわいそうです。木の上で暮らしてますから。
ピーターの両親の間にはいろいろとあるのです。
まあ、普通の楽しい映画でした。
2年間ぐらいテニススクールに通って、普通に打てるようにはなりましたが、男の人とテニスをしていた時にテニス肘になってしまい、それ以来テニスをやっていません。
その頃には、テニスの四大大会などの試合を見ていました。
アガシやグラフ(この二人、結婚して子供がいます。子供の運動神経いいんだろうなぁ。テニス選手になってほしいなと期待してます)など懐かしい名前です。
映画の「ウィンブルドン」は、なんともさえない30代のイギリス人選手、ピーター・コルトが主人公です。
一時期、世界ランキング11位だったことがあるのですが、今は119位。
有閑マダム達の相手をしながら、大会に出ていますが、ワイルドカードで出ることになったこのウィンブルドン大会で引退しようかと思っています。
ホテルについて部屋に行くと、そこはホテル側の手違いで、今注目のアメリカ人選手のリジー・ブラッドベリーの部屋で、リジーはシャワーを浴びていました。(彼女、裸を見られても、全然平気。)
そのことをきっかけにピーターとリジーは付き合うことになります。
アメリカ娘のリジーは積極的で、試合前日なのにくたくたになるまでHを求められたりする始末で、翻弄されるピーターでしたが、何故か彼は勝ち進むのです。変ですねぇ。
リジーの方は、テニス・パパがいて、いつも見張られています。
リジーとピーターの付き合いが遊びなら何も言わなかったのですが、なにやら本気モードになってきたら、すかさず登場します。
絶対勝ちたいリジーと引退モードのピーターの恋の行方は・・・と言ってもハッピー・エンド以外はありえませんよね。
まちがってもスポーツ根性物と思わないで下さいね。
テニスも参考になりませんし。でもウィンブルドン大会の雰囲気は味わえるでしょう。
私なんか何故ラインズマンの女性が長いスカートをはいているのか疑問でしたが。
そうそう、ピーターのお父さんとお母さんがいい味出してました。
お父さんかわいそうです。木の上で暮らしてますから。
ピーターの両親の間にはいろいろとあるのです。
まあ、普通の楽しい映画でした。
山田 詠美 『無銭優雅』 ― 2009/09/13
四十二歳、独身、親からお金を借りて友人と花屋を経営する斉藤慈雨と、四十五歳、バツイチ、古い日本家屋に一人で住み、乗り物には乗れないからチャリで移動する予備校講師、北村栄との恋愛話です。
こんな中年の浮世離れした恋愛話っていいですね。
一緒にいれば楽しい。
一緒に美味しいものを食べれば幸せ。
そんな当たり前のことを思い出させてくれる本です。
こういう恋愛をずーと続けていけたらいいんだろうな。
大人なんだから現実を見ろ、とかいうのはほっとけといいたくなる。
お気楽な恋愛でいいじゃない。
ちょっとこういう恋愛にあこがれてしまいました。
こんな中年の浮世離れした恋愛話っていいですね。
一緒にいれば楽しい。
一緒に美味しいものを食べれば幸せ。
そんな当たり前のことを思い出させてくれる本です。
こういう恋愛をずーと続けていけたらいいんだろうな。
大人なんだから現実を見ろ、とかいうのはほっとけといいたくなる。
お気楽な恋愛でいいじゃない。
ちょっとこういう恋愛にあこがれてしまいました。
銀色 夏生 『セドナへのスピリチュアルな旅』 ― 2009/09/15
「セドナ」という題名だったので買ってみました。
「セドナ」はアメリカのネイティブ・アメリカンの聖地と言われているところです。
どんなところか興味があります。
ちょっと運が停滞気味なので、パワーを貰いにどこかに行きたいと思うこの頃です。
写真が多いので、セドナの雰囲気がよくわかりますが、銀色さんは全くスピリチュアルな方ではないので、おちゃらけ旅日記という感じになっています。
というか、銀色さんの本は読んだことがないので、そういう人かと思ったわけで、違っていたらすみません。
セドナって荒涼な岩肌の土地という感じで、私の好みと違うかな。やっぱり緑と水がなければ。
というわけで、次の旅の目的地にはなりませんでした。
というのも、今、仕事を辞めて一ヶ月ぐらい放浪の旅にでも行くことを夢見ています。
やっぱりヨーロッパかな、放浪するのは・・・。
冬は伊勢神宮に二年ぶりに言ってこようかしら。
どこかパワースポットに行って元気をもらおうっと。
「セドナ」はアメリカのネイティブ・アメリカンの聖地と言われているところです。
どんなところか興味があります。
ちょっと運が停滞気味なので、パワーを貰いにどこかに行きたいと思うこの頃です。
写真が多いので、セドナの雰囲気がよくわかりますが、銀色さんは全くスピリチュアルな方ではないので、おちゃらけ旅日記という感じになっています。
というか、銀色さんの本は読んだことがないので、そういう人かと思ったわけで、違っていたらすみません。
セドナって荒涼な岩肌の土地という感じで、私の好みと違うかな。やっぱり緑と水がなければ。
というわけで、次の旅の目的地にはなりませんでした。
というのも、今、仕事を辞めて一ヶ月ぐらい放浪の旅にでも行くことを夢見ています。
やっぱりヨーロッパかな、放浪するのは・・・。
冬は伊勢神宮に二年ぶりに言ってこようかしら。
どこかパワースポットに行って元気をもらおうっと。
重松 清 『かあちゃん』 ― 2009/09/18
重松清の書く、「つぐない」と「赦し」です。
三組の親子が出てきます。
一組目は、33歳で夫が車の事故で死に、その時から20年以上もつぐない続け、笑うことを忘れた母親と息子の話です。
仕事で車に乗っていた時に他の車に追突され、運転していた夫と一緒に乗っていた人が死にました。
その人のつぐないのために、自分の人生をかけたのです。
よくよく考えてみると、何かおかしいような。
いくら車を運転していたからといって、自分の夫も死んだんですよ。
それなのに、何故つぐなわなければならないのでしょうか?
相手の家族も、そんな母親につらくあたり、お線香さえあげさせてもらえなかったのです。
それから、贅沢もせず、たった一人の息子を育てながら、相手にお金を送り続け、毎年お墓にまで行っていたのです。
そのお墓参りの時に、母は倒れ、息子と相手の家族は母親のやっていたことを知るのです。
二組目は、一緒に車に乗っていた人の娘、友恵とその息子、啓太です。
啓太は学校でいじめをしてしまいます。
したくてしたいじめではありません。
松谷にやらされたのです。
いじめられた黒川は自殺を試み、いじめがわかります。
それから啓太は学校へ行けなくなり、母の故郷に行き、そこの学校に通います。
三組目は、松谷と黒川、啓太の担任、水原とその母です。
水原の母親は校長までやったやり手の先生でした。
ところが水原は、いじめさえ見抜けぬ教師なのです。
啓太は20年もお墓参りを続けていた人の存在を知り、いじめをした自分を見つめなおします。
水原は、あることをきっかけに自分が生徒のことを知らなかったことを知ります。
自分が犯した罪を償うために、人はどうしなければならないのでしょうか。
そして、人は人を赦せるのでしょうか。
重い内容ながら、救いがある書き方をしています。
重松は性善説の人なのでしょうね。そこがちょっと物足りなくもあります。
三組の親子が出てきます。
一組目は、33歳で夫が車の事故で死に、その時から20年以上もつぐない続け、笑うことを忘れた母親と息子の話です。
仕事で車に乗っていた時に他の車に追突され、運転していた夫と一緒に乗っていた人が死にました。
その人のつぐないのために、自分の人生をかけたのです。
よくよく考えてみると、何かおかしいような。
いくら車を運転していたからといって、自分の夫も死んだんですよ。
それなのに、何故つぐなわなければならないのでしょうか?
相手の家族も、そんな母親につらくあたり、お線香さえあげさせてもらえなかったのです。
それから、贅沢もせず、たった一人の息子を育てながら、相手にお金を送り続け、毎年お墓にまで行っていたのです。
そのお墓参りの時に、母は倒れ、息子と相手の家族は母親のやっていたことを知るのです。
二組目は、一緒に車に乗っていた人の娘、友恵とその息子、啓太です。
啓太は学校でいじめをしてしまいます。
したくてしたいじめではありません。
松谷にやらされたのです。
いじめられた黒川は自殺を試み、いじめがわかります。
それから啓太は学校へ行けなくなり、母の故郷に行き、そこの学校に通います。
三組目は、松谷と黒川、啓太の担任、水原とその母です。
水原の母親は校長までやったやり手の先生でした。
ところが水原は、いじめさえ見抜けぬ教師なのです。
啓太は20年もお墓参りを続けていた人の存在を知り、いじめをした自分を見つめなおします。
水原は、あることをきっかけに自分が生徒のことを知らなかったことを知ります。
自分が犯した罪を償うために、人はどうしなければならないのでしょうか。
そして、人は人を赦せるのでしょうか。
重い内容ながら、救いがある書き方をしています。
重松は性善説の人なのでしょうね。そこがちょっと物足りなくもあります。
最近のコメント