J.D.ロヴ 『この邪悪な町にも夜明けが』2010/02/02

イヴ&ローク・シリーズの新作です。
このシリーズは翻訳が速いですね。もう22巻が出てしまいました。
なんか表紙がロマンス物みたいです。


この巻を読みながら、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を思い出しました。
そう、イヴ&ロークでもクローンが扱われているのです。

有名な美容整形外科医が、彼のオフィスで心臓を一突きにされ殺されていました。彼はミスター・パーフェクトというほど、たたいても埃の出てこない聖人君子のような人でしたが、イヴは胡散臭さを感じます。
殺される前、彼は若い美しい女性の患者と会っていました。
そうして突き止めたのが、彼が若い女の子を集めて、なにやら実験をしているらしいということ。
そして、ノーベル賞を取った遺伝学博士、ウィルソンとも親しく、知り合いの幼くして孤児になった女の子を引き取り、その子をウィルソンが創立した女子の教育機関に通わせ、息子の嫁にしていたということです。
遺伝学者、再建形成外科医、私立女子寄宿学校。
この3つから何が出てくるのか・・・。

イヴとロークの私生活では、なんとロークが感謝祭にアイルランドにいる親戚をニューヨークに招きます。
たくさんいる親戚に戸惑うイヴとローク。
彼らが普通の人と同じになっちゃ、つまんないですね。
長く続くと、マンネリ化してしまうのは、仕方ないですが。
イヴとロークがいつまでも、野性味を忘れないでくれるといいのですが。
 

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