『京都、オトナの修学旅行』2010/03/12

京都というと、誰でも(沖縄の人どうなのかしら?)一度は修学旅行で行ったことがあるのではないでしょうか。
北海道出身の私は、高校時代の修学旅行で京都・奈良・東京と行きました。
でも、京都や奈良でどこに行ったのか、全く覚えていません。
京都の唯一の思い出は、宿泊していたホテルで、ビニール袋に入った昆虫のようなものを見て、不思議そうに友達が「こんなところにコオロギがいるよ」と言っていたことです。コオロギってなんだと思います?
正解はゴキブリです。
北海道にはいないので、見てもわからないんです。
知らないということは幸せですね。東
京に来てから、見たら逃げるようになりました(笑)。
  
 
この本にも書いてありますが、修学旅行って何のためにやるんでしょうね。
今は個人旅行が簡単にできて、修学旅行に行くより、安く旅行できます。
それに大学時代など年齢的に上になった時の、自分で行きたくなって行った旅行の方が記憶に残ります。
よくよく考えるともったいないことです。

赤瀬川さんというと、「トマソン(「不動産に付着して(あたかも芸術のように)美しく保存された無用の長物」)」を探して歩いているおじさんというイメージしかありませんでした。
彼って前衛芸術家だったんですね。知らなかった。
彼の書いた、こんな本を大分前に呼んだ覚えがあります。 


「トマソン」の例として、こんなのが本に載っていました。


このドア、無用の長物ですね。階段もないし、使えません。
赤瀬川さんはこんなのを路上で探してるんです。
京都もそんな感じで歩いちゃった感じです。
おもしろかったのは、等伯の話です。
売れない頃の等伯は、絵を描きたくてたまらなくて、大徳寺の三玄院ができてすぐに、襖絵を描かせてくれと頼んだそうな。
しかし、断られ、それでへこたれるような等伯ではありません。
なんと和尚の居ぬ間に上がり込み、唐紙の上に絵を描いてったそうです。
押しかけ絵師ですか。
その襖絵がこれ。


この襖に絵なんかいらないような感じですけど。
襖の雲母びきの唐紙の地模様を雪に見立てているそうです。
そう思って見てみると、風情があります。
 
他にもおもしろい話がいっぱいあります。この本を持って、京都に行きたいものですねぇ。
京都御所と桂離宮に、ものすごく行きたくなりました。
どちらも事前に申し込まなければならないので、面倒ですが。
 
京都って奥が深いですね。また行かなくっちゃ。