「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」を観る2010/03/08

もし、あなたの配偶者がアルツハイマーになったら・・・。


グラントとフィオーナ夫婦は結婚して44年。
二人はグラントが大学を退職してから20年あまり、カナダのオンタリオ湖畔に暮らしていました。
二人の結婚生活は、グラントの教え子との浮気などがあり、フィオーナを悩ましたこともありましたが、今は平穏そのものでした。
ところが、ある日、何気なく洗ったフライパンをフィオーナに渡すと、彼女はそれを冷蔵庫の中にしまったのです。
それから、次々とアルツハイマーの症状が出ます。
 
ある時は、クロスカントリーに行ったまま、フィオーナは暗くなっても帰って来ませんでした。
必死でフィオーナを探すグラント。
 
自分が認知症であることを知ったフィオーナは、施設に入ることにします。
会えなくなって30日後、施設に行ったグラントは、自分のことをすっかり忘れているフィオーナに会うことになります。
もっと悪いことに、フィオーナは車椅子に乗ったオーブリーという男を甲斐甲斐しく世話しています。
ひょっとして、フィオーナは正気で、昔、浮気をした自分を罰しているのではないのか、そう思うグラント。
彼は、まだ妻の病気を認められないのです。

自分のことを思い出してもらいたい、そう思い毎日施設に通うのですが、フィオーナはオーブリーの世話を止めません。
そのうち、オーブリーは施設を出て、家に戻ってしまいます。
オーブリーがいなくなり、そのショックでフィオーナは寝たきりの状態になってしまいます。
グラントは妻のために、オーブリーの妻に会いにいき、オーブリーを施設に戻して欲しいと、お願いするのです。
 
美しい妻の病気を認めようとしない夫の姿が哀れです。
ボケた本人は何にも知らないのだから一番幸せ、ということを言う人もいますが、そうかもしれませんねぇ。

カナダの自然がとてもきれいです。
愛する人とどう別れるのか、考えさせられる映画でした。
 

カーリン・アルヴテーゲン 『罪』2010/03/09


前に読んだ『影』のアルヴテーゲンの処女作です。
あとがきを読むと、彼女は彼女の兄の突然の死を乗り越える過程でこの本を書いたのだということがわかりました。
書いて心を吐露することは、ヒーリング効果があるのですね。
今度やってみようかしら。

 
鉄格子の会社を経営しているペーターは、経理係が会社のお金を横領したため、多額の負債を抱え込むことになります。
何もかも嫌になり、11日間アパートに引きこもった後、初めて外出し、カフェに座っていると、季節はずれのサングラスをかけた女が話しかけてきました。
 「夫のオフィスに行って、箱を渡して欲しい」
ペーターは、女に押し付けられた箱を届けに行きます。
驚いたことに、女の夫であるはずのオーロフ・ルンドベリは、妻は三年前に死んだというのです。
一体、あの女は誰なのか?
箱に入っていたのは、人間の足の指でした。
ルンドベリはペーターに、知らない女に付きまとわれているといいます。
そして、その女を見つけてくれると、いくらでも報酬を払うというのです。
ペーターは負債額を提示し、引き受けることにします。
 
ペーターの父は消防士で、彼が七歳の時に火災現場で亡くなりました。
父が死んでから母親はペーターを寄せ付けませんでした。
母から締め出されたペーターは淋しい子供時代を過ごします。
母はペーターがは父のような英雄になってくれることを夢見ていました。
母の夢を叶えるために、ペーターは消防士を目指しますが、なれませんでした。
ペーターは母親に嘘をいいます。消防士になったと。本当の彼はバスの運転手でした。母が死ぬまで、ペーターは嘘をつき続けたのです。
 
ペーターがデモーンと名づけた女は、何が目的でルンドベリに付きまとうのでしょうか。

デモーンが恐ろしいです。男より女の方が執念深いのかなと、この頃思います。 読み進めると、意外な結末に・・・。

ペーターにはパニック障害があるのですが、ちょっと同情してしまいます。
こういうことは、育った環境に関係するのでしょうか?
 
この小説を書き、アルヴテーゲンは兄の死を乗り越えます。
孤独な男が物語の最後に希望を見出すのは、彼女の回復と関係があるようですね。
 

鎌田實 『空気は読まない』2010/03/11

空気を読めない人をKYと言って馬鹿にする風潮が一時期ありました。
そういう風潮に対して、鎌田さんはあえて「空気を読まない」と言っています。

 
内容は今まで出版している『がんばらない』や『あきらめない』などのベストセラーの本と同じようなものです。
主に、彼の出合った患者さんの話や、彼のやっているボランティアの話などです。
残念ながら『がんばらない』を読んだ時のような感動は、もう感じられません。
慣れちゃったんでしょうね、彼の書くものに。

一番大事なことは、「まえがき」と「あとがき」に書いてあります。

  空気は読めるが、
  空気に流されないことが大切なのではないか。
  空気は読めるが、
  あえて、空気を読まないときがあってもいい。
   (中略)
  「空気」を読んでばかりいると、
  あの時代のように、
  人は、自分の意見や意思を、
  見失ってしまうのではないだろうか。

  空気に流されるな。
  空気をつくり出せ。
  空気をよどますな。
  空気をかきまわせ。
  それが新しい生き方になる。
  それが新しい時代をつくり出す。   
  信じていい。
  空気は・・・読まない。

今の若者を見てみると、昔の若者と根本的なところはかわっていないような気がします。人と違うことを嫌っています。いじめなんかが、その表れの一つじゃないでしょうか。

大人社会にだって色々あります。
何か今までと違うことをやろうとする時、必ず反対はあります。
その反対をどう納得させるか。もしくは、反対を無視するほどの気概を持てるかどうか。
そこに、何かを成し遂げられる人と、成し遂げられない人の違いがあるように思います。
反対を押し戻すには、とってもエネルギーがいりますものね。
そのエネルギーを持ち続けることは、なかなか大変です。
相手が折れるまで頑張り続けなければなりませんもの。

ここだけは曲げられないという、唯一のところを死守する以外は、たいしたことじゃないと思い、流されることも必要じゃないのかしら。
頑張りすぎず、ぶれない自分を持って、やるべきことを淡々とやる。
そういうことが大事なのかなと、今は思っています。             

『京都、オトナの修学旅行』2010/03/12

京都というと、誰でも(沖縄の人どうなのかしら?)一度は修学旅行で行ったことがあるのではないでしょうか。
北海道出身の私は、高校時代の修学旅行で京都・奈良・東京と行きました。
でも、京都や奈良でどこに行ったのか、全く覚えていません。
京都の唯一の思い出は、宿泊していたホテルで、ビニール袋に入った昆虫のようなものを見て、不思議そうに友達が「こんなところにコオロギがいるよ」と言っていたことです。コオロギってなんだと思います?
正解はゴキブリです。
北海道にはいないので、見てもわからないんです。
知らないということは幸せですね。東
京に来てから、見たら逃げるようになりました(笑)。
  
 
この本にも書いてありますが、修学旅行って何のためにやるんでしょうね。
今は個人旅行が簡単にできて、修学旅行に行くより、安く旅行できます。
それに大学時代など年齢的に上になった時の、自分で行きたくなって行った旅行の方が記憶に残ります。
よくよく考えるともったいないことです。

赤瀬川さんというと、「トマソン(「不動産に付着して(あたかも芸術のように)美しく保存された無用の長物」)」を探して歩いているおじさんというイメージしかありませんでした。
彼って前衛芸術家だったんですね。知らなかった。
彼の書いた、こんな本を大分前に呼んだ覚えがあります。 


「トマソン」の例として、こんなのが本に載っていました。


このドア、無用の長物ですね。階段もないし、使えません。
赤瀬川さんはこんなのを路上で探してるんです。
京都もそんな感じで歩いちゃった感じです。
おもしろかったのは、等伯の話です。
売れない頃の等伯は、絵を描きたくてたまらなくて、大徳寺の三玄院ができてすぐに、襖絵を描かせてくれと頼んだそうな。
しかし、断られ、それでへこたれるような等伯ではありません。
なんと和尚の居ぬ間に上がり込み、唐紙の上に絵を描いてったそうです。
押しかけ絵師ですか。
その襖絵がこれ。


この襖に絵なんかいらないような感じですけど。
襖の雲母びきの唐紙の地模様を雪に見立てているそうです。
そう思って見てみると、風情があります。
 
他にもおもしろい話がいっぱいあります。この本を持って、京都に行きたいものですねぇ。
京都御所と桂離宮に、ものすごく行きたくなりました。
どちらも事前に申し込まなければならないので、面倒ですが。
 
京都って奥が深いですね。また行かなくっちゃ。

コンラッドホテルと浜離宮2010/03/14

コンラッドホテルに泊まりに行ってきました。このホテルは相棒のお気に入り。前回と同じシティ側のスウィートに泊まりました。
エレベーターホールに桜が咲いていました。写真を撮っている人がいたので、真似をして携帯で撮ってみました。


本物です。

部屋に入ってびっくり。前と同じ部屋だとばかり思っていたのですが、前回よりも広いようです。バスルームがガラス張りではないのは残念でしたが、入り口が広く、トイレが2つあり、テレビがリビングとベッドルーム、バスルームと3つもありました。




これでゆっくり眠れるかと思ったのですが、ベッドが私にはちょっと柔らかく、寝ずらかったです。

朝食はルームサービスにしました。


和食はこんな感じでした。


コンラッドホテルに泊まるともれなくついてくるのが、熊のマスコットです。今回は柄違いの熊でした。


帰りには歩いて5分ぐらいで行ける浜離宮に行ってみました。前は水上バスで浅草まで行ったのですが、今回は止めて、ゆっくりと歩くことにしました。
入場料300円。ベンチに座ってのんびりできそうです。日向ぼっこをしている人が結構いました。
門から少し歩くと黄色い菜の花畑が見えました。



菜の花畑から見たコンラッドホテルです。
梅の花がきれいに咲いていました。

 
ここの池は海水を引き入れた「潮入りの池」で、水門を開閉して、池の水を調節するそうです。
  
 
桜の頃もよさそうです。
4月1日から5日まではソメイヨシノ、16日から20日まではヤエザクラのライトアップを、夜9時までしているようなので、もう一度来ようかと思っています。

パリ・オペラ座バレエ団 「シンデレラ」2010/03/16


  3月15日(月)  6:30p.m. 東京文化会館

音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:ルドルフ・ヌレエフ
装置:ペトリカ・イオネスコ
衣装:森英恵

シンデレラ:デルフィーヌ・ムッサン
映画スター:マチュー・ガニオ
二人の義姉:エミリー・コゼット
      ドロテ・ジルベール
ダンス教師:マチアス・エイマン
プロデューサー:アレッシオ・カルボネ
父:ジャン=クリストフ・ゲリ

「シンデレラ」というと、あの童話だと思うでしょう。しかし、違うんです。オペラ座の「シンデレラ」は。
ハリウッド映画のキングコングまで出てくるんですよ。それにシンデレラ以外にもエトワールがいっぱい出ているんです。全部で5人かな。こんなに贅沢なものって見たことないです。

第一幕:
ハリウッド、1930年。
シンデレラのお父さんは食堂を経営しています。
義母と義姉達は縫い物をしています。その片隅でシンデレラは掃除をしています。

 
義姉たちは女優になりたくて、映画のオーデションを何回も受けていました。そのかいあって、新作映画の役を手に入れました。スタジオに何を着ていくかで大騒ぎをしています。

そんなある日、店に怪我をした男が現れ、シンデレラは手当てをしてあげます。
この男は、義姉の出る映画のプロデューサーでした。
彼は自分を助けてくれた娘に会うために、またやってきて、シンデレラをスタジオに連れて行きます。
ファッションショーを開き、シンデレラのデビューのための衣装を選びます。 
プロデューサーはシンデレラに、時はあっという間に過ぎ去ってしまうので、若くて美しいうちに夢を追い求め、女優になった方がいいと警告を与えます。
二人はリムジンに乗り、ビバリーヒルズに向かいます。



第二幕:
様々な映画の撮影が行われています。刑務所脱出、風刺劇、「キングコング」など。
映画スターがやってきて、リハーサルを始めます。
義姉たちはスターの気を引こうとしますが、全く相手にされません。
そこにシンデレラがカメラマン一団を引き連れてやってきます。映画スターとシンデレラは、映画のいくつかのショットを撮ります。
映画スターとシンデレラはいつしか心を通わすことに・・・。


撮影が終わったのは真夜中。
時計が12時を告げると共に、シンデレラは逃げ去ります。彼女の去った後には、片方の靴が残されていました。

第三幕:
映画スター、キャスト、スタッフはシンデレラを求めて、居酒屋や阿片窟、キャバレーなどに行きますが、どこにも彼女はいません。
家に戻ったシンデレラは、相変わらずの日常を過ごしていました。
と、そこへ、映画スターが現れます。
昨夜の女性の靴を母親と義姉が試してみますが、入りません。
シンデレラはもう片方の靴を持って、進み出ます。
プロデューサーはシンデレラに契約書にサインをするようにと迫ります。
シンデレラはサインをし、その後、映画スターと幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。

第一幕では、場面が次々と移り変わっていくので、ちょっとついていけませんでした。なんでハリウッドと頭が拒否してましたから。
でも、映画スター役のマチューが出てくると、全く舞台が変わりました。彼はスターオーラがバッチリですね。踊りも軽く、スマートな姿。
昨夏の世界フェスティバルでは、「ジゼル」のアルブレヒトをやりましたが、怪我の後だったので、たいして踊らなかったのでわからなかったのですが、いいですね。

ムッサンは最初はパッとしなかったのですが、衣装が変わると見違えるようでした。 
最後の場面がよかったです。(前回の舞台では失敗したようですが、今回はバッチリでした)

二人の義姉の二人はエトワールなのに、よくやるなという感じで、はじけていました。本人達も楽しんでいたようです。
そうそう、新国立では義姉が男性でしたが、オペラ座ではお母さん役でした。とってもポワントがお上手でした。やっぱり練習したんでしょうねぇ。
衣装がスリットの深く入ったチャイナドレスとか、フリフリのフラメンコの衣装だったりと、踊りずらくないのかしら?と思っていたら、デザインしたのは森英恵さんだったんですね。映画スターの着ているゴールドの衣装が素敵でした。
ボリショイのように超絶技巧の連続で派手さはないけれど、安心して見ていられるのがオペラ座のいいところなのでしょうね。

カーテンコールが6回(?)もあり、カーテンが降りた後に、舞台から歓声が聞こえてきました。ダンサー達も盛り上がっていたようです。

「ボルゲーゼ美術館展」と記念コンサート2010/03/17

3月14日から上野公園付近で「東京・春・音楽祭―東京のオペラの森2010」をやっています。
文化会館や都美術館、西洋美術館などの施設でコンサートを行うのです。
ボルゲーゼ美術館展」に行こうと思っていたし、休みもとれそうなので、美術館のコンサートってどんなものなのかしらと思ってチケットを買いました。

     ミュージアム・コンサート
 「ボルゲーゼ美術館展」記念コンサートvol.1
    「15世紀・ルネサンスの輝き」

3月16日(火) 14時 東京都美術館講堂

チェンバロ:中野振一郎

イタリア・ルネサンス黄金期のチェンバロ音楽
作者不詳:小鳥、美しい小鳥 ト調
作者不詳:パッサメッゾ ハ調
作者不詳:愛しい女(ひと)が死んでから ト調
作者不詳:王のサルタレッロ ト調
作者不詳:エルコレ(ヘラクレス)の力 ト調
M.A.カヴァッツォーニ:もう後悔しない 二調
作者不詳:この谷間にはない ハ調
G.カヴァッツォーニ:「あの人は美男でお人好し」による
           カンツォン ト調

東京都美術館の講堂は小さく、どこに座っても音がよく聞こえます。しかし、椅子のスプリングが悪く、腰の悪い私には辛かったです。
コンサートで使われた楽器はチェンバロ族の楽器「ヴァージナル」。
フェルメールの絵によく描かれている楽器です。

 
二人の前にある四角いピアノと似ているものがヴァージナルです。
演奏者の中野さんは関西出身らしく、関西弁でおもしろいことをいうおじさんでした。
演奏された曲はチェンバロのための楽曲として最古の部類に入るそうで、作者不詳が多かったです。
私はチェンバロの音が好きなので、とっても耳に心地よく、15日にバレエで遅く帰り、あまり寝ていなかったので、得意の(?)ウトウトに突入しそうになりました。
残念なことに曲がとても短かったので、このコンサートは45分ぐらいで終わってしまいました。
昨日、今日、明日と3日間行われていますので、明日昼に時間があったらチェンバロを聴きにいくのもいいかもしれません。入場料はたったの千円です。

さて、「ボルゲーゼ美術館展」。
ボルゲーゼ枢機卿はお金持ちだったのね、ということがよくわかりました(笑)。これでもかというように、邸宅の図やら肖像画やらがありましたもの。
所蔵されていた絵はあまり私の好みではありませんでした。

ラファエロの《一角獣を抱く貴婦人》は、いい絵でした。正面からじっくりと見たかったのですが、この絵の前に居座り、動こうとしない女性がいて、ちょっと迷惑でした。他の人にも見せてあげましょうね。


カラヴァッジョの描くヨハネはなんか俗っぽくて、個人的には好きにはなれませんね。
一番好きなのは、弟子が模写したというレオナルド・ダ・ヴィンチの《レダ》です。模写でもいいのですから、本物だったらどれほどいいんでしょうね。
残されていないことが残念です。


帰りに国立博物館の方に行ったのですが、長蛇の列が。
等伯展の人でしょうね。同僚が日曜日に行ったら40分待ちだったとか。
行こう行こうと思っていて、なかなか行けなかったのが悔やまれます。

「SEX and the CITY」を観る2010/03/19

私って流行に後れてます。
だって、女の友情やファッション、恋愛なんかには興味ないんですもの。
おもしろいからと勧められたので、テレビドラマの方をネットでリクエストしたのに、借りる人が多いらしく借りれません。
仕方がないので、映画の方を借りてみました。

結論。ドラマを見ていないものにとっちゃ、全然おもしろくない。

そりゃあ、ファッションとかはすごいと思いますよ。
でもね、あんな服装でNYの通りを歩いている人っているのですか?


NYに行った時に、誰もこんな服装している人いませんでしたよ。
そうか。4人は金持ちセレブなのね。
だから、貧乏旅行の私が行った所にはいなかったんだぁ。
それで、みんな、あこがれで見ているのね(たぶん)。

主人公のキャリーはセックス・コラムニスト(って何?)で、金持ちでバツ2のミスタービッグとの交際も順調で、いよいよ結婚か?
色情狂のPR会社社長、サマンサは50歳。若い恋人スミスをスターにするために、今はL.A.に住んでいます。スミスだけで我慢ができるのか?
唯一幸せな結婚をしているのがシャーロン。子供ができず、養子をもらったのですが、妊娠!
弁護士をしているミランダはこの頃セックスレスが続いていて、夫が浮気を!

なんとなく話がわかりますね。もちろんハッピーエンドです。

キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーは声がとってもキュート。でも馬面だぁ。
私の好みは、シャーロン役の女優さんです。上品で美人です。
アラフォー(アラフィフもいます)の、若づくりおばさんの話を見たい人っているんですね。
くれぐれもテレビドラマを見てから借りましょうね。

そうそう、『SEX and the CITY 2』も撮影されるらしいです。
幸せになりましたとさ、からその後ということは・・・。
まあ、なんとなく話がわかりますね(笑)。
 

「モナリザ」でディナー2010/03/20

私的なお祝い事があり、夫が花束を送ってくれました。
しかし、この花束、待てど暮らせど届かない。こちらは外出したいのに・・・。
夫にメールで知らせると、電話をしたらしく、書類の不備があったとかなんとかいいながら、すぐに持って行きますとのこと。
それから1時間ぐらい待ち、やっと届きました。これ↓です。「大きめに作っときました」とのことで、結構大きな花束です。


モダンな花束で、あじさい(今頃あるんだ)、ガーベラ、ダリア・・・後は名前を知らない花です。
モダン過ぎて、私の好み(淡い色のロマンチックな花束がいいです)ではないですが、真心を頂いておきましょう。

夜は同僚と丸ビルにある「モナリザ」でディナー。
贅沢のし過ぎですが、4月からは赤貧に甘んじるということで。
丸ビルには行ったことはありますが、36階は初めて。廊下の先に「モナリザ」の複製画がかかっていました。
ミシュランの一つ星なんですってね、このレストラン。ミシュラン経験2件目(だと思う)だ!


ここは、知り合いの姪御さんとなにやら関係があるというレストランで、「フランスパンがとっても美味しいの」と勧めてくれたのです。でも、フランス料理屋なのに、なんでパンなのかしら?
コースは4種類あります。各コースのお料理が全く違うので、選ぶのに時間がかかります。特にたべられないものがない私達なので、迷った後は、お値段で選びましょうということになりました。
ちょっとふんぱつしてCコースにしてみました。
 
コースC

・アミューズ・ブーシュ 
  (カリカリに焼いたフランスパンに何かをはさんだもの。何かは  
   忘れたわ)
・ホロホロ鳥のパルティーヌ 春野菜のサラダ仕立て
  (小さなガラスの四角い蓋付き箱のような食器に入っていまし    
   た。味がしない・・・)
・蟹のキャベツ包み キャビア添え フカヒレ入りコンソメスープ
  (フカヒレはどこ?)
・舌平目のポーピエット うに風味 トリュフ・ソース
     (唯一の凝ってり系。お皿がかわいい)


 ・小鳩のロースト ビーツの岩塩包み焼きとともに
  (骨付きのももの部分とビーツが美味しかったです)
・ヨーグルト(もちろん自家製)
・フルーツのスープ(イチゴでした)
・本日のデザート・コーヒー
  (ケーキの盛り合わせ+アイスクリームとシャーベットの盛り合
   わせ、人によって中身が違います。私は抹茶アイスとグレープ
   フルーツシャーベットでした)
・プチガトーとハーブティー
  (生チョコ、オレンジピール、焼き菓子)

一品一品は多くなく、ちょこっと盛り付けをしてありますので、ガツンと食べたい人には向きません。が、食べ終わると、結構おなかがいっぱいになっていました。
味はフレンチのわりにあっさり系です。今までのレストランと比べて、すごく美味しいかと聞かれると、普通と答えるしかないです。

私が気に入ったのは、食器です。デザインが変っていたので、これはどこのだろうと思っていたのです。
お給仕の人が教えてくれました。オーナーのデザインで特製だそうです。主に植物をデザインしてあります。
写真のクローバーのお皿には、どこかに四葉のクローバーがあるそうです。
さて、写真のお皿のどこに四葉があるでしょうか?
見つけられたら、今日はラッキー(かな?)

お茶を飲み終わり、帰る頃には3時間ぐらい経っていました。隣の席と近いことに眼をつぶれば、雰囲気のいいレストランです。
景色がいいらしいので、ランチがいいかも。
ただし、週末にランチで一度予約をしようとしたら、できませんでした。

あ、そうそうフランスパン。期待していたのですが、残念。でませんでした。食べたのは丸いパンとミルクパンでした。
    

雪の北海道2010/03/23

北海道に行ってきました。
あまり長居はできないので、友人のいる旭川に行き、ついでに人気のある旭山動物園にも行ってみることにしました。
ところが、なんと、三月だというのに、北海道は零下の気温で雪が降っているというではありませんか。
私の行く日は、大雪だとか・・・。
さて、行けるのでしょうか?

当日、7時台の飛行機は欠航になっています。私の乗る飛行機はというと一時間遅れ。
機長が天候によっては東京に引き返したり、千歳空港に降りたりすることがあるとアナウンスしています。
今まで北海道に何十回も行っていますが、こんなに飛行機が揺れたことはありません。運を天に任せ、行けなかったら行けないで仕方がない。
そう思っていると、風と雪が止み、スムーズに着陸できました。
後で見たニュースでは、旭川では観察史上最高の強風が吹いて、看板などが吹き飛んだとのことです。

ホテルまでバスに乗り、友人を待ちます。
とりあえず、北海道伝統美術工芸村に行ってみることにしました。
工芸村には「国際染織美術館」と「優佳良織(ゆうかりおり)工芸館」、「雪の美術館」があります。
閉館まで時間が1時間ほどしかなかったので、「優佳良織工芸館」と「雪の美術館」を見ることにしました。
「優佳良織工芸館」では、優佳良織の展示、販売、実演があります。




「雪の美術館」では雪の結晶の写真や映像が見られます。雪をイメージした建物です。




「氷の回廊」。(北海道人にはめずらしくないですが)ツララがたくさんあります。廊下は-10度。ガラスの中は-20度だそうです。


「音楽堂」ではピアノのコンサートが開かれていました。


このミュージアムではウエディングもできます。

タクシーで旭川市内まで戻りました。行き帰りのタクシーの運転手さん、話好きな人でした。

動物園に行く明日も大雪らしいので、とりあえず滑らない靴を買いにデパートへ行って、居酒屋へ。
牡蠣づくしになりました。カキフライとサロマ湖の牡蠣の酒蒸しです。酒蒸しが美味しかったです。