国立モスクワ音楽劇場バレエ 「オープニング・ガラ」2010/04/14

実は、ボリショイの公演の時に見たフィーリンが気に入ったので、チィケットを買いました。
しかし・・・、フィーリンが出ないとは(泣)。
それじゃなきゃ、いやなオーチャードホールになんて行かないのに(泣)。
その上、「ロシア文化フェスティバル」のオープニング公演でもあったようで、開演前にロシア人と日本人のスピーチがありました。
通訳の日本語はひどかったです。
そのせいで、帰りが遅くなり、今日、とっても眠かったですわ。
 
4月13日(火) 19時開演  オーチャードホール
  管弦楽:国立モスクワ音楽劇場管弦楽団


第1部 
「パキータ」
 マリーヤ・セメニャチェンコ   セミョーン・チュージン
 ドミトリー・ハムジン      セルゲイ・クジミン
 マリヤ・クラマレンコ      アンナ・ヴォロンコーワ
 アンナ・ハムジナ        エリカ・ミキルチチェワ

「パキータ」は何回か見たことがありますが、ごめん、私は苦手です。おもしろいと思えないのです。
何人かパキータ役で出てきたようですが、最初の方の人の踊りがかったるくて、なんでこんなのを最初にしたのという感じでした。
 
第2部
「石の花」より
国立モスクワ音楽劇場バレエ団コール・ド・バレエ

ロシアの民話を題材にしたバレエです。
「石の花」が上手く彫れないことに悩み、行方不明になっていた恋人を探しに、許婚者が市場にやってきたという場面です。
町の人々、商人などでにぎわう市場の様子がよく出ていました。
こういうのがモスクワ音楽劇場バレエ団の醍醐味のようです。

「グラン・パ・クラシック」
金子扶生     ゲオルギー・スミレフスキ

18歳の日本人女性が登場しました。彼女はヴァルナ国際バレエ・コンクールで第一位、昨年のモスクワ国際バレエ・コンクールで銀賞を取った、若手ホープです。
しっかりとした踊りです。もっと踊りに柔らかさがでるといいでしょう。第二の吉田都になるといいですね。


「ジゼル」
ナターリヤ・レドフスカヤ   セミョーン・チュージン

有名な「ジゼル」の場面です。
ウィリになったジゼルの人間ばなれの浮遊感がどれほどだせるかですね。全体的にいい踊りでしたが、ジャンプが重かった・・・。

「ロマンス」
イリーナ・ベラヴィナ    ロマン・マレンコ

衣装が昔のソ連の時の感じがしました。
突然、夫が連れ去られるという悲劇を扱っています。が、昔風でどうも今ひとつのれませんでした。


「ゼンツァーノの花祭り」
ガリーナ・イスマカーエフ     奥村康祐

また日本人がでました。前に出た金子さんのパートナーだと思います。彼もモスクワ国際バレエ・コンクールで銀賞を取ったそうです。
小柄なので、これからどうなんでしょうね。目指せ、岩田さん!
 
「悲しみの鳥」
マリーヤ・セメニャチェンコ

スタイルも顔もよく、目の保養になりました。昨年のモスクワ国際バレエ・コンクール金賞だそうです。今後が楽しみですね。


オペラ「ファウスト」より「ワルプルギスの夜」抜粋
ナターリヤ・レドフスカヤ 
ミハイル・プーホフ
ドミトリー・ハムジン
国立モスクワ音楽劇場バレエ団コール・ド・バレエ

4月30日の夜、悪魔や魔女たちがブロッケン山に集まって盛大な祭を催します。
バッカスやニンフ、角を持った私の目には鬼にしか見えなかった、ギリシャ神話ですから、ケンタウロス(?)が出てきて、楽しく踊ります。
「石の花」と同様に、こういう演目が迫力があっていいです。

「ドン・キホーテ」
ナターリヤ・ソーモワ    ゲオルギー・スミレフスキ
セミョーン・チュージン   セルゲイ・クジミン

男性ダンサーが揃って登場です。
ソーモワは回転の軸がしっかりとしていましたが、いろいろな人の回転を見ているので、まあ、あんなものでしょうという感じになってしまいます。
私的にはセミューンが好みかしら。

フィーリンが出ないので、ちょっとブルーになった私です。カーテンコールには出てきたけれど・・・。
プリンシパルが地味で、あまりオーラが感じられませんでした。まあ、「エスメラルダ」も「白鳥の湖」も見に行かないので、いいんですがね。