レスリー・メイヤー 『史上最悪のクリスマスクッキー交換会』2010/12/16



上野公園のイルミネーション。
昨年も見たと思うのですが、全く記憶がありません。

さて、主婦探偵シリーズの六作目ですが、今回はクリスマスにちなんだ内容です。


どうもアメリカでは、クリスマスが近づくと、クリスマスクッキー交換会をやるようです。
他のミステリーでも出てきていましたから。
自分の家で焼くと、何種類も作れませんから、隣人や友人などで集まって交換すると、種類がたくさんになるということで、とっても合理的でいいのですが、この本のようなことになると、参加したくないですね。

パートタイムの記者として地元の週刊新聞で働たらきだしたルーシー。
息子のトビーは来年は大学生。
いつのまにかルーシーのお腹の中にいたはずのゾーイは7歳(だと思う)になっています。
このミステリーは時間が経つのが速いですね。

いつもは友人のスーがクリスマスクッキー交換会をするのですが、今年はしないと聞き、残念だと言っていると、あなたがやりなさいと言われてしまい、ルーシーが自宅を会場にして交換会を行うことになってしまいました。

一生懸命努力したにもかかわらず、交換会は史上最悪になってしまい、ガックリするルーシー。

その上、クッキー交換会の翌日に、昨日の交換会にやってきて、いい印象をルーシーに残していた、タッカー・ホイットニーが殺されてしまいます。
タッカーはスーの託児所で働いていました。

犯人としてタッカーと付き合っていた歯科医のスティーブが捕まります。
スティーブの妻のリーからルーシーは、タッカーを殺した本当の犯人を突きとめてもらいたいとお願いされます。
犯人捜しをしなければならなくなるルーシー。

家庭ではトビーと彼の友達のティムの願書書きを手伝わなければならないし、娘のエリザベスはいいことをしたにもかかわらず、学校のゼロ・トレランス方式採用のため、薬物使用したとして校則に違反したとみなされ、二週間の停学処分になってしまいます。

なんやかんやでクリスマスどころではありません。

いつも思うのですが、アメリカのクリスマスって傍目から見るといいなぁと思いますが、当事者はホント、大変。
家族や友達にプレゼントを用意しなければならないし、クリスマス・ディナーも作らなければならないし、親戚なんかがやってきたら相手もしなければならないし・・・。

アメリカの高校はドラッグ問題で大変なんですね。
日本も同じようにならなければいいのですが。

子どもを思うルーシーの気持ちが痛いほどわかります。
子どもが巣から飛び立つ時って、親にとっては嬉しいというよりも、淋しいものなのですね。
この気持ちは日本もアメリカも一緒なんです。

第七弾で子供たちがいくつになっているのか、楽しみです。