マイクル・コナリー 『死角』2010/12/23



深夜、ロス市警殺人事件特別捜査班刑事、ハリー・ボッシュに電話がかかってきました。マルホランド・ダムの上にある展望台で、男性が後頭部に2発撃たれ、射殺されていたのです。

現場で捜査をしていると、前作『エコー・パーク』で別れた元恋人でFBI特別捜査官のレイチェル・ウォリングが現れます。

殺された男は医学物理士(という職業がアメリカにあるんですね)で、主に癌患者に使う放射線物質を扱う仕事をしていました。
彼の家を調べると妻が裸で拘束されており、最後に彼が訪れた病院から、大量のセシウムが盗まれていました。

これはテロだというFBIに対しボッシュの勘は警報を鳴らしていました。


コナリーはボッシュとレイチェルを腐れ縁にしたいんですね。ボッシュはまだ未練があるようで、終わり方もこれからがあるぞーという感じです。
FBIのやり方を知っているボッシュが事件に食いついていく様はこれぞボッシュという感じですが、私としてはレイチェルと一緒に行動しなくてもいいんじゃないと言いたくなります。
若い相棒とのこともありますが、ハードボイルドでいいじゃない。ボッシュは一人が似合います。

この頃の技術面の発達はミステリーにも影響を与えていますね。
だんだんと着いていけなくなったりして。頑張りますわ。