「ジュリエットからの手紙」を観る2011/06/18



この顔、どこかで見たことがあるでしょう。そう、『マンマ・ミーア』の娘役の人です。名前はアマンダ・セイフライドというそう。顔の好き嫌いがもろにでそうな感じです。かわいいのですが、眉間に出る二筋のしわが気になります。

ニューヨーカー誌の調査員をしているソフィは最終的にはライターになりたいという夢がありました。編集長に自分の書いたものを見てもらおうとは思うのですが、言い出す勇気がありません。

婚約者のヴィクターがまもなくレストランを開店するので忙しくなるからと、婚前旅行にイタリア、ヴェローナへ行くことになります。

せっかくヴェローナに来たというのに、ヴィクターはレストランのことで頭がいっぱいで、食材を求めてワイナリー、チーズ工房、トリュフ採りへ行ったり、レストランで料理修業などしようとします。ソフィはなんとなく置いてきぼりにされた感じです。
そこで、ヴィクターと別行動を取り出かけたのは、「ジュリエットの家」。
そこにはジュリエットの像があり、右胸を触ると幸せが訪れるという言い伝えがあります。
家の壁一面には世界各地の女性たちが自分の悩みを綴ったジュリエットへの手紙が貼り付けてあります。
夕方にその手紙を一つずつはがし籠に入れてどこかに持って行く女性がいました。
不思議に思ったソフィは彼女の跡をつけます。

彼女は「ジュリエットの秘書」の一人で、「ジュリエットの秘書」たちはジュリエットになり代わり、女性たちに手紙の返事を書いているのでした。

「ジュリエットの秘書」たちの手伝いを始めたソフィは偶然に50年前の手紙を見つけます。ソフィは手紙を書いた女性、クレアというイギリス女性に返事を書くことにします。

手紙を出して一週間もたたないのに、手紙に触発され、クレアは孫のチャーリーと一緒に、彼女の初恋の人、ロレンツォを探しにヴェローナにやってきます。(イタリアの郵便事情はそんなにいいんだろうか、という疑問がありますが)
チャーリーは祖母のことを心配するあまり、イタリア行を反対していましたが、クレアの意志は固かったのです。
クレアの気持ちに感銘を受けたソフィは記事にしたいと申し出、クレアに承諾をもらい、三人でロレンツォを探しにシエナへと旅立ちます。


クレア役のヴァネッサ・レッドグレイヴは、年取ったなという感じは否めませんが、それでも魅力的です。こんな風に年を取れたらいいですね。何と言っても品があります。
なんと、ロレンツォ役の人、フランコ・ネロってヴァネッサの夫なんですって。二人とも一度離婚を経験しているのかしら?映画『キャメロット』で出会ってから40年以上二人はいいパートナーなんですね。何故か2006年に籍を入れたようです。これまたうらやましい。
ちなみにネロさん、イタリア人だそうです。だからイタリア語、うまいのね。

手がかりは名前だけ。同姓同名だけでもたくさんいます。
ソフィとチャーリーはぶつかることばかりですが・・・。
会う人会う人、すべて空振りで、帰らなければならなくなった日、最後のお別れにワインでもということになり、あるワイナリーに入ったところ、ブドウ畑でクレアが見たのは・・・。

もし、あの時、こうしていたら・・・。
そう思う人はたくさんいるでしょう。
50年前、勇気がなくて、ロレンツォの胸に飛び込めなかったクレア。
彼女がチャーリーに言う言葉には50年の重みがあります。

今、恋に迷っている人がいたら、この映画を見ると勇気をもらえるでしょう。
それ以外の人は心が温かくなる、ハッピーエンド物語を楽しむ感覚で見るといいでしょう。

何と言っても、イタリアの風景。これが最高です。
行きた~い。
ちょっとイタリア男がウザいようだけれど、こんな風景のところに行って、美味しい料理を食べたいです。
私車の運転できないんですけれど、誰か運転できる人、一緒に行ってくれませんか?相棒は飛行機が苦手なんです。