新国立劇場バレエ団 『ロメオとジュリエット』その12011/06/30

今回つくづくと思ったのは、私はバレエの演目の中で『ロミオとジュリエット』が一番好きということです。なんといっても音楽がいいんです。ほぼ全部覚えていました。
『白鳥の湖』は二幕目ぐらいから、群舞の踊りを観ながらウトウトとなってしまうことが多いのですが、『ロミオとジュリエット』は寝る暇もないというぐらい集中できます(・・・ウン?)。


6月29日(水)19時開演

振付:ケネス・マクミラン
  <キャスト>
ジュリエット:小野絢子 
ロメオ:デニス・マトヴィエンコ[マリインスキー劇場]

マキューシオ:八幡顕光 
ティボルト:マイレン・トレウバエフ
ベンヴォーリオ:芳賀 望 

パリス:貝川鐵夫 
キャピュレット卿:森田健太郎
キャピュレット夫人:楠元郁子 
乳母:堀岡美香 :乳母
ロザライン:寺田亜沙子
大公:内藤博  
ロレンス神父:石井四郎 

アラジン』を見に行った時に、急きょ買ったのがこの公演のチケットです。
小野さんが旬だと思ったので、ジュリエットを初演する彼女を見たいと思ったのです。

今まで『ロミオとジュリエット』はデンマーク・ロイヤル・バレエ団グルジア国立バレエ団英国ロイヤル・バレエ団と見てきました。
振付もノイマイヤー版とラヴロフスキー版、そしてマクミラン版の三種類です。
マクミラン版が一番あっさりと二人の悲劇を描いています。ノイマイヤー版がいろいろと凝っていたように思います。舞踏会の振付はノイマイヤー版が結構好きです。

小野さんはプリンシパルになったばかりです。小柄な彼女はジュリエットにぴったりでした。最初の頃のおきゃんで無邪気な少女から、恋して、そして悲劇へと向かって行く時のキリッとした表情が素敵でした。
インタビューを見ると、体の線など外国人に負けているので、美しく見えるようにしていると言っていました。同じようなことを吉田都さんも言っていましたね。
小野さんのスタイルは悪くないと思いますが・・・。
マクミランの独特の振付をあぶなげなく踊っていたのは流石、プリンシパルの貫録がでてきましたね。

相手役のマトヴィエンコは、顔が私の趣味じゃなくて、ちょっと残念でした。髪型が今一なのかな?最初はジャンプの後で安定しなくて、アレっと思っていましたが、時間が経つにつれ、安定してきました。
若いロミオというよりも、娼婦を買っていてある程度女を知っているロミオという感じでした。
最後の場面はあんなんでいいのでしょうか?二人が重なり合うように死なない?

三馬鹿トリオ(って名付けてしまいました)の踊りはちょっと物足りなく感じました。やっぱりノイマイヤー版がコミカルで好きです。
三人で踊っている時に、あまり合っていないなと思いました。特に芳賀さんがまだ振りを自分のものにしていないような気がしました。八幡さんは死ぬ時のタメッぷりがいいですね。

キャプレット夫婦は、どうしてもデンマーク・ロイヤル・バレエ団のスキンヘッドの人と背の高い怖い母を思い出してしまいます。あの二人、私的にはベストなキャプレット夫婦です。

衣装で驚いたのが、マンドリンの踊り。どなたも書いておられるのですが、あれはないでしょう。けむじゃらの雪男か、と突っ込みを入れたくなりました。

明日のチケットもあるので、もう一度、『ロメオとジュリエット』の世界にひたってきます。今度はゲストの『ロメオとジュリエット』です。


コメント

_ dezire ― 2011/07/03 23時36分49秒

私もバレエ「ロメオとジュリエット」を鑑賞してきましたので、興味深く詠ませていただきました。小野絢子さんは、成長著しいバレリーナですね。

私も別のキャストですが、バレエ「ロメオとジュリエット」の感想などを書いてみましたので、是非読んでみていただけると嬉しいです。

よろしかったらブログに、なんでも結構ですので、コメントをいただけると感謝致します。

_ coco ― 2011/07/04 19時52分21秒

desireさん、こんにちは。
新国立の『ロメオとジュリエット』は本当におもしろかったですね。
小野さんが新国立の看板になっているなんて、知りませんでした。
海外に留学するダンサーが多い中、国内だけであれだけになったというのはすごいことですよね。(留学してませんよね?)
『パゴダの王子』を楽しみにしています。
dezireさんは行かれますか?

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2011/06/30/5936466/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

_ dezire_photo & art - 2016/11/03 13時39分27秒

バレエ『ロメオとジュリエット』Ballet“Romeo andJuliet”  バレエ『ロメオとジュリエット』は、イギリスの文豪シェイクスピアの純愛の悲劇『ロミオとジュリエット』に、ロシアの作曲家・プロコフィエフがバレエ音楽を作曲して作られた、古典バレエの傑作です。物語は誰もが知っているように、敵対する家に生まれたふたりが恋に落ち、死によって思いを遂げるという4日間のラブストーリーです。