J.D.ロブ 『学びの園に葬られ』2011/07/03

このシリーズ、売れているのでしょうか?他のシリーズと比べると、随分早く翻訳されています。


私立学校の教師が、教室で愛用のカップに入ったココアを飲んで死亡しているのが見つかりました。
イヴが捜査をします。
その後、容疑者の一人として浮かび上がってきた、学校関係のたくさんの女性と関係していた教師もプールで死亡していました。

イヴが出した結論は・・・。

今回は殺人事件よりもイヴとロークの関係に興味が湧いてきます。
というのも、ロークの前に、彼が昔関わっていた非合法の仕事を一緒にやっていた、元恋人のマグデラーナが現れたのです。
何故今頃、彼女はやってきたのか?
彼女は「美人で、上品で、あか抜けていて、頭が」よく、そして何よりもロークを裏切った女なのです。
イヴのこころが揺れます。

「わたしはひたすら彼を愛する。それにしても、なぜわたしは、愛がどれほどの恐れとみじめさを伴うものか、忘れていたんだろう?ロークと出会う前は、彼女はこんなものは何ひとつ感じたことがなかった。この苦しさも、この痛みも、失うことへの不安も」

ミステリーとしては、犯人が唐突にわかってしまって残念ですが、イヴとロークがどうマグデラーナに対処するのか、そして、二人の結びつきが一層強くなる様子が
読みどころです。
が、そろそろマンネリかしら?(まだ読んだことがないけれど)ハーレクインロマンス風になってます。