『モダン・アート、アメリカン』@国立新美術館2011/10/01

展覧会が始まって数日しかたっていませんが、入場者がいつもより少ない感じです。
まあ、モダン・アートですから、好きな人は限られているでしょうから。

そういえば、前回の『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』には行ったのですが、終わる直前の金曜日の夕方で人が多く流して見たので、特にブログには書きませんでした。
友人とも話したのですが、ゴッホの薔薇の絵と、私的にはルノアールのバレリーナの絵が良かったです。


ゴッホの花の絵は意外だったので、オランダのゴッホ美術館で見た時に、びっくりした覚えがあります。ゴッホと言えば麦畑とか馬鈴薯とかの絵が有名で、花の絵はひまわりぐらいしか知りませんでしたので。
花の生き生きとした生命力を感じさせます。私が見た花は同じように白かったのですが、たぶんコブシなどのような花だったように思います。
いいことの少なかった彼の人生の中で、花と向き合っている時ほど彼が生きていることの実感を味わったことがないのではないかしら?
花の絵から彼の生命力が湧き出してくるように感じます。


ルノアールの描くバレリーナはちょっと太り気味。足なんかも太くて、まあ、お遊びでバレエやってますという感じです。あ、ただモデルにバレリーナの衣装を着せただけかもしれませんね。
それでもこの絵は好きです。
ルノアールの絵に現れている幸福感が好きなのです。

なんで、『モダン・アート、アメリカン』展を見に行ったのに、前回の展覧会の様子を書いたかと、疑問に思っている人がいるかもしれませんね。
まあ、好みの問題なのですが、モダン・アートは私の好みじゃなかったので、あまり書くことがないのですよ。
アメリカの摩天楼やハーレムの街角の絵など、まだ絵の素材として確立していないように思います。どうしても漫画的に見えてしまい、大友さんの『アキラ』などの方が都市の描写がすごいと思ってしまいました。
ふと思ったのですが、都市はエッチングなどの版画がよさそう・・・。

ジョージア・オキーフの絵を期待していったのですが、葉っぱの絵と小屋の絵だけだったので、がっかりでした。


オキーフの『葉の形』は上のポスターにも使われていますが、実際の絵はそれほど大きくなく、絵画として見るよりはグラフィックデザインとして、このようなポスターに使われている方が見映えがします。
彼女の花の絵が見たかったですわ。

御口直しではないのですが、三階にある「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」でランチを食べました。
『モダン・アート、アメリカン』展にちなんだコースがあったのですが、量が多そうだったので、普通のランチコース(3200円)にしました。両隣の一人で来ている男性と女性たちはこのコースを頼んでいました。健啖家?

ここでのランチは初めてです。いつもは夕方に利用するので、人がいません。
友達によると、たいてい昼時は混んでいて入れないことが多いとのこと。展覧会によるのでしょうね。
前菜がラヴィオリで、メインはお肉を頼みました。


「小海老のラヴィオリ アーティチョークのビューレ添え パセリ風味のムースリーヌソース」(長い・・・)白い泡(卵白?)の中に大きなラヴィオリが1つ入っています。
窓を背にしていたので、カメラを持つ私の影が映ってしまうので、変な角度から撮ってしまいました。
そういえば、この美術館の椅子は北欧家具ですね。本物かしら?


お肉料理は「子羊とトマトのブイヨン煮 プロヴァンス風 クスクスと一緒に」。
テーブルに持ってきてからスープをいれます。クスクスが水分を含んでふやけてしまいますからね。久しぶりのクスクスは美味しいです。

デザートはファー・ブルトン 塩キャラメルソース。
ファー・ブルトンは「フランス北西部ブルターニュ地方に古くから伝わるお菓子」だそうで、中にレーズンが入っていました。生地が硬いプリンいう感じで、あまり好きではないです。ケーキがプリンか、どちらかにしろよ、と言いたくなりました。
どういう物が知らなかったので、頼んだ私が悪いのですが・・・。

食事中にヘリコプターが舞い降りてきました。びっくりして外を見ると、ヘリの降りて行った地面にHのマークが見えました。一体このヘリコプターは誰を乗せているのでしょうか?
地図で調べてみると星条旗新聞社があります。星条旗新聞って・・・とググってみると、ここは赤坂プレスセンターといい米軍の支配地。ということは、ヘリは米軍のもののようです。
ここは戦前、日本軍の歩兵第三連隊の敷地だったようです。
都内にも米軍基地があったのですね。うかつにも知りませんでした(恥)。
こんな都会にヘリが落ちたら・・・と考えると怖いですね。