アーロン&シャーロット・エルキンズ 『怪しいスライス』2011/10/11



この表紙、どうにかなりませんかね。

色々なミステリーがありますが、今度はプロゴルファーです。
よく考えますねぇ。
実はこの本を書いたのは、「スケルトン探偵シリーズ」を書いているアーロン・エルキンズと彼の奥さんの共同作品なのです。
私としては「スケルトン探偵シリーズ」の方が好きですが、シリーズが進むにしたがいおもしろくなるかもしれませんね。期待しています。

プロゴルファー一年目のリー・オフステッドは金欠なので、トーナメントを回りながらカツカツの生活をしています。
というのも、他の女子ゴルファーとは違い、彼女は普通の家庭出身なのです。(アメリカでもゴルファーになるにはお金がいるのですね)

パシフィック・ウエスタン女子プロアマトーナメントにエントリーし、月曜日の予選会では68という「驚異的なスコア(なの?)」を出したのに、その日はフェアウェイウッドのショットがスライスしてしまい、スコアは80。
練習あるのみと、練習に行くと・・・なんと池ポチャ。
その上、池の中で女子ゴルフ界のスーパースターとも言えるケイト・オブライアンの死体を見つけてしまいます。

やってきたカーメル市警警部補のグレアム・シェルダンはゴルフのことが全くわからず、仕方なく彼を助けることにしたリーですが、おせっかいなアマチュアゴルファーで経営コンサルタントをやっているペグのおかげで危ない目に遭うことになってしまいます。

私は昔ゴルフをしたことはありますが、首が悪くなり、すぐに止めてしまいました。
というわけで、全くゴルフについては知らないのと同じです。それでも十分話についていけましたので、ゴルフを知らなくても問題ありません。
駆け出しのプロゴルファーたちのことをラビットというなんて、面白い言い方ですね。
プロアマトーナメントにアマチュアの人がお金を出せばエントリーでき、プロと一緒にプレイできるなんて、知りませんでした。

内容的にはう~ん、という感じですが、恋あり、殺しあり、ゴルフのことがわかって得した気分・・・になるかもしれません。

本の中に美味しそうなものを見つけました。
モントレーの埠頭で、リーとグレアムが食べた「チョッピーノ」。
「チョッピーノ」とは「19世紀のサンフランシスコで、イタリア人の漁師の間で作られた伝統的なシーフードシチュー」で「その日に釣れた残りものの魚介類とパスタをトマトとワインベースのスープで煮込んだもの」のことなんですって。
美味しそう。
前に読んだミステリーに出てきたクラムチャウダーもいいんですが、チョッピーノもよさそう。
サンフランシスコに行くことがあったら、食べたいわぁ。