池井戸 潤 『かばん屋の相続』&『シャイロックの子どもたち』2011/10/16



池井戸さんの本はマンネリ化しているとか文句を言っていたのに、また読んでしまいました。今度は短編です。(正確に言うと『シャイロックの子供たち』は短編ではないですが)

簡単に言うと、銀行に勤める人たちと、そして中小企業の経営者たちの悲哀と歓びを描いた話です。
どの企業も一生懸命やっています。しかし、世の中はそうは上手くはない。業績が悪くなると銀行がお金を貸してくれない。銀行の方も企業の大変さもわかるので、貸してあげたいのだけれど、いかんせん、ビジネスですからシビアに査定します。

何度も書いてますが、銀行にはとてもじゃないけれど私は勤められませんわ


一見短編集に見えますが、違います。
とある町の銀行に勤めている人たちが次々に登場します。
相関図なんか書こうかとも思った次第ですが、怠惰ゆえ、書きませんでした。

消えた百万円の行方は?
ちょっとミステリー仕立てです。

なんとなんと、アッと驚く最後です。

相棒は池井戸さんは短編が面白いと言っていました。