『エリザベート』@帝国劇場2012/05/26



チケットを取るのに利用しているe+の貸切公演に行ってきました。
帝国劇場は初めてです。座席がいいところでしたが、段差があまりないので前の人の頭が少しかかっていました。バレエ公演ならつま先が見えなくて嫌だったでしょうが、ミュージカルですから気になりません。


<キャスト>
エリザベート:春野寿美礼
トート:山口祐一郎
フランツ・ヨーゼフ:石川 禅
ゾフィー:社 けあき
ルドルフ:大野 拓朗
ルイージ・ルキーニ:高嶋 政宏

エリザベートを殺したルキーニが狂言回しとして変幻自在に各パートに登場します。
自由奔放に育っていたエリザベートは、ある日、木から落ちて死にかけます。この時、黄泉の帝王のトートが彼女に恋し、彼女を生き返らせることにしたのです。

エリザベートの運命が変わったのが、姉のお見合いについていった時でした。
お見合い相手のフランツ・ヨーゼフがエリザベートのことを気に入ってしまったのです。
この結婚は最初から上手く行きそうもありませんでした。
というのも、姑のゾフィーが皇帝の妻の振る舞い方を教えると、しゃしゃりでてきたからです。
ゾフィーは子供までエリザベートから取り上げます。
しかし、エリザベートも黙っていませんでした。夫に私と姑のどっちを取るのかと迫ったのです。

王室の嫁と姑が争っている時に世界は大きく動いていました・・・。

エリザベートの人生の大部分を網羅しており、そうそう、そういうこともあったわねと思いながら見ていました。
『エリザベート』を何回も見ている人によると、春野さんのエリザベートは可憐な感じで、瀬奈さんは歌が上手いとのこと。
残念ながら座席が前の方だからとオペラグラスを持っていかなかったので、顔がよく見えなくて、可憐な感じかどうかわかりませんでした。
贅沢を言うと、もっとのびのある声が欲しかったですね。
フランツは背の高い細い人だったと思いましたが、石川さんは背が低く、体格がよくて、イメージが違うわねと一緒に行った友達と言っていました。
トート役の山口さん、タイプです。あ、山口さんがというよりもトートが。
このミュージカルはトートによって印象が変わるような気がします。他の2人のトートも見たいと思いました。
若いルドルフはもっと頑張ってねと声をかけたくなりました。
びっくりしたのが、ルイージ役の高嶋さん。最初は彼にこんな役ができるのかしらと思っていました。というのも、私の中であまりいい役者だというイメージがなかったからです。ごめんなさい。考えを改めます。格好いいじゃないですか。

私の一番好きな場面は、「夜のボート」の場面です。(何故か昼間でもないのに、シシィは傘をさしているのですが)
やりなおそうというフランツにシシィは二人は「二艘のボート」のようなもので「近づくけれどもすれ違うだけで それぞれのゴールを目指す」というのです。
二人の間を上手く表していますね。

三時間、飽きさせない内容のミュージカルでした。

最後に舞台挨拶がありました。
山口さんがトートダンサーズと一緒に日比谷公園でちょっとしたことをしたと言っていたので、帰りに行ってみました。



日比谷公園では薔薇が咲き誇っていました。