中山七里 『さよならドビュッシー前奏曲』 ― 2012/06/02
ある所に行く途中、秋津駅で乗り換えました。小さな駅だと思ったのに、結構人が歩いています。びっくりしたのが、安い居酒屋さん。私が見たのは三軒ほどなのですが、昼間だというのにたくさんお客さんがいて、飲んでいるのです。
焼き鳥90円って安いですよね。混んでいなけりゃ、食べてみたかったですわ。
焼き鳥90円って安いですよね。混んでいなけりゃ、食べてみたかったですわ。
『さよならドビュッシー』の前にあったことが明らかになるのが、この本です。
副題に「要介護探偵の事件簿」とあるように、主人公は『さよならドビュッシー』で火事で死ぬおじいちゃんの香月玄太郎です。
玄太郎は「暴君で傍若無人、癇癪持ちで言葉遣いが乱暴で、粗野で頑固、諦めが悪くて考え方はナウマン象より古い」というとんでもない人で、脳梗塞で倒れたにもかかわらず、プラモデルを作るという変わったリハビリで驚異的な回復を見せた人です。残念ながら下半身は動かなくなってしまいましたが、上半身は大丈夫。
そんな彼が活躍する短編が5作入っています。
『さよならドビュッシー』と『おやすみラフマニノフ』で探偵役をする岬洋介もちょっと登場します。
『さよならドビュッシー』よりもおもしろいと思いました。
ただ単に、ドビュッシーに出てきた人が出ているだけで、たいした繋がりはありません。『さよならドビュッシー』を読んでいなくても全く問題ありません。
玄太郎さん、いいです。彼の頑固なおやじ風なところが爽快です。
彼の活躍をもっと読みたいと思いましたが、もう死んじゃっているので、これが最後なのでしょうね。
ヤマザキマリ 『テルマエ・ロマエ』Ⅰ~Ⅳ ― 2012/06/03
マンガ大賞2010を受賞する前からこの漫画のことは知っていました。非常に興味があったのですが、読まずにいました。
今年、映画にもなり、図書館では借りれず、書店には『テルマエ・ロマエ』のコーナーができていたので、ついつい買ってしまいました。
「テルマエ・ロマエ」って「ローマの浴場」という意味なんですってね。まったく内容そのままの題名ですが、ラテン語で書かれると、何故か素敵に思えてしまいます。
話は単純で、ローマの浴場設計士のルシウスが、何故か知りませんが、いいアイデアが浮かばない時に湯船で溺れかかるごとに日本にワープしてしまい、日本のお風呂を見て感動し、戻ったローマで日本のお風呂のいい面を取り入れ、評判になるという話なのです。なにしろ皇帝にまで気に入られてしまうんですから。
今年、映画にもなり、図書館では借りれず、書店には『テルマエ・ロマエ』のコーナーができていたので、ついつい買ってしまいました。
「テルマエ・ロマエ」って「ローマの浴場」という意味なんですってね。まったく内容そのままの題名ですが、ラテン語で書かれると、何故か素敵に思えてしまいます。
話は単純で、ローマの浴場設計士のルシウスが、何故か知りませんが、いいアイデアが浮かばない時に湯船で溺れかかるごとに日本にワープしてしまい、日本のお風呂を見て感動し、戻ったローマで日本のお風呂のいい面を取り入れ、評判になるという話なのです。なにしろ皇帝にまで気に入られてしまうんですから。
何回も溺れるルシウスは馬鹿だなと思います。くそまじめなくせに、おちょこちょいなのですねぇ。
三巻までに何回日本にワープしたでしょうか。
これではマンネリかと思ったら、四巻ではローマに帰れなくなり、温泉宿でお世話になり、かわいいローマかぶれの女の子もでてきて・・・という風に変わってきました。そろそろまとめに入ったのでしょうか。
なんでこんなに売れたのかと思うところもありますが、やっぱりお風呂を取り上げ、それを古代ローマと繋げたという発想が斬新で当たったのでしょうね。
エルミタージュ美術館展でユベール・ロベールの『古代ローマの公衆浴場跡』を観ましたが、あんなローマのお風呂に一度でいいから入ってみたいです。
三巻までに何回日本にワープしたでしょうか。
これではマンネリかと思ったら、四巻ではローマに帰れなくなり、温泉宿でお世話になり、かわいいローマかぶれの女の子もでてきて・・・という風に変わってきました。そろそろまとめに入ったのでしょうか。
なんでこんなに売れたのかと思うところもありますが、やっぱりお風呂を取り上げ、それを古代ローマと繋げたという発想が斬新で当たったのでしょうね。
エルミタージュ美術館展でユベール・ロベールの『古代ローマの公衆浴場跡』を観ましたが、あんなローマのお風呂に一度でいいから入ってみたいです。
でも、こんなに広かったら落ち着かないでしょう。
やっぱり日本のお風呂がいいですわ。
この頃さっぱり温泉に行けませんが、夏に休みを取ってどこかに行きたいですわ。
それまで家の小さな湯船で我慢します(泣)。
アーロン&シャーロット・エルキンズ 『邪悪なグリーン』 ― 2012/06/05
友人で経営コンサルタントのペグから紹介されたおいしいアルバイト、報酬は一日千ドルというゴルフ・レッスンのアシスタント、をやることになったリー。
ところが、ゴルフ中に海難救助サービス仲介会社の経営者スチュアートの妻が何者かに襲われます。
ちょうどその頃、恋人で警備コンサルタントをやっているグレアムが仕事の合間にリーに会いに来られることになり、スチュアートはグレアムに相談に乗って欲しいと言いだします。
しかし、グレアムに会う前にスチュアートが殺されてしまいます。彼の喉には昔、沈没船で見つけた古い釘が刺さっていました。
一番怪しいのが妻のダーリーンだとリーは思うのですが、決め手がありません。
グレアムの心配をよそに、リーとペグはまたまた事件に首をつっこみます。
前回ではグレアムとの仲が進展すると、自分のゴルフ人生がどうなるのだろうと悩んでいたリーですが、やっとグレアムが自分にとってかけがいのない人であると気づき、一歩踏み出す決心をします。
グレアムとリーの仲も興味がありますが、それ以上におもしろい(?)のが、ゴルフをやる人種。どう考えても馬鹿らしいゴルフが上達するグッズにお金を払っているのです。そう簡単に上達すれば、みんながプロになれちゃいますよね。
さて、次回はどんなゴルフに関する話題が出てくるのかしら?
ゴルフができてもできなくても、それなりに面白く読めるミステリーです。
ところが、ゴルフ中に海難救助サービス仲介会社の経営者スチュアートの妻が何者かに襲われます。
ちょうどその頃、恋人で警備コンサルタントをやっているグレアムが仕事の合間にリーに会いに来られることになり、スチュアートはグレアムに相談に乗って欲しいと言いだします。
しかし、グレアムに会う前にスチュアートが殺されてしまいます。彼の喉には昔、沈没船で見つけた古い釘が刺さっていました。
一番怪しいのが妻のダーリーンだとリーは思うのですが、決め手がありません。
グレアムの心配をよそに、リーとペグはまたまた事件に首をつっこみます。
前回ではグレアムとの仲が進展すると、自分のゴルフ人生がどうなるのだろうと悩んでいたリーですが、やっとグレアムが自分にとってかけがいのない人であると気づき、一歩踏み出す決心をします。
グレアムとリーの仲も興味がありますが、それ以上におもしろい(?)のが、ゴルフをやる人種。どう考えても馬鹿らしいゴルフが上達するグッズにお金を払っているのです。そう簡単に上達すれば、みんながプロになれちゃいますよね。
さて、次回はどんなゴルフに関する話題が出てくるのかしら?
ゴルフができてもできなくても、それなりに面白く読めるミステリーです。
高橋由太 『オサキ江戸へ もののけ本所深川事件帖』 ― 2012/06/08
6日にレイ・ブラッドベリが亡くなりました。彼の作品はSFというジャンルに分類されていますが、抒情性豊かなものです。大学時代以降には読んでいなかったので、久しぶりに『たんぽぽのお酒』や『10月はたそがれの国』なんかでも読んでみようかしら。
しゃばけシリーズとは違う江戸物を読みました。
本の裏の解説なんか見もせず、オサキというどこかのお店に奉公している女の子の話だと思って買ったのですが、読んでびっくり(笑)。
主人公は手代の周吉で、彼は不思議な力を持ったイケメンだけど、やぼなお人。
彼に憑いているのが、白い妖狐のオサキ。
そう、周吉はオサキモチなのです。
オサキモチであるが故に両親を殺され、山野をさまよっている時に、ちょっと人とはずれている献残屋の旦那を助け、彼の店で手代として働くことになったのです。
幸せなことに、店の一人娘のお琴から心を寄せられ、さて、二人はどうなるのかというところです。
でも、そう簡単にいかないわよね。
妖狐が出てくるのですから、話は不思議なことばかり。
食い意地がはり、口の悪いオサキですが、商才があり、随分周吉を助けています。
献残屋とは、今でいうリサイクルショップみたいなものです。大名が受けた献上物で不要なものの払い下げを受け、商品にして商売するんです。
払い下げ品に変なものがあります。例えば夜中にしゃべりだす掛け軸やまばたきをする干魚。その上、付喪神(百年たった道具は魂が宿って妖怪になるんです)なんかも来ちゃいます。
オサキは妖狐ですから、すぐにわかるんですねぇ。それで、周吉に教えてあげるんです。
それもこれも、美味しい升屋の油揚げを食べたいばかり。
オサキみたいな妖狐が飼いたくなりました。便利そうなんですもの。
話の筋はたいしたものではありません。漫画チックですが、出てくるキャラクターが好きならサクサク読めるでしょう。
それにしても、『このミス』大賞シリーズって深みがない話が多いような気がします。私的には気軽に読め、気分転換になるので嫌いではないですが。
もちろん、このシリーズ、続けて読みますわ。
初夏の殿ヶ谷戸公園 ― 2012/06/09
薔薇の季節なので、薔薇で有名な公園ではなく、あまり人のいない、薔薇を見られる場所を探しました。
喫茶店で庭に薔薇が咲いているというところがあったので行ってみました。
思ったほど庭は広くはなく、雰囲気もよくなかったので、帰りに殿ヶ谷戸公園に寄ることにしました。
喫茶店で庭に薔薇が咲いているというところがあったので行ってみました。
思ったほど庭は広くはなく、雰囲気もよくなかったので、帰りに殿ヶ谷戸公園に寄ることにしました。
前回よりも緑が濃くなっています。
花はあまり咲いていません。つつじとホタルブクロ、ナデシコが見られるだけです。
前はタケノコだった竹も伸びていました。
滝のところを歩いて高台にある休憩所に行くのですが、結構辛いです。
休憩所から見た景色です。
この前、閉め切ってあり、見られなかった休憩所の畳の部屋をのぞくことができました。貸切で10名ぐらいの宴会ができそうです。
この緑がすがすがしくていいですね。秋に紅葉するのでしょうか。
家の近くにこういう公園があれば、毎日行けるのですが。次回家を買うときは、公園の側にしますわ。
そういえばナデシコって秋の七草ですよね。気にしたことがないから気づきませんでしたが、花の咲いている時期が長いのですね。
垣根涼介 『勝ち逃げの女王~君たちに明日はない4』 ― 2012/06/10
リストラ請負会社の社員でイケメンの村上真介が今回リストラするのが、JALのような航空会社のCAと、ヤマハのような楽器や発動機などを扱っている会社やデニーズのようなファミレスの社員です。
一話、ちょっと違った話も入っています。この話で今まで謎の人物だった社長の過去が明らかになります。
『勝ち逃げの女王』とはCAの女性のことです。
日本ではCAは憧れの職種(だったけれど、今もなのですか?)。アメリカなどではそんなに給料もよくないし、ウエートレスと同じように思われているようです。何故、日本であんなにもてはやされていたのか、今になると謎です。仕事で海外に行けるというのがよかったのかもしれませんね。この本に出てくるように、未だにCAって男性にとって憧れの女性で、コンパなんかもやっているのでしょうか?
今回出てくる人たちに、それほど感情移入できませんでした。
リストラされていても、何故か悲壮感がないんですね。
「人間、もう必要とされなくなった場所にいてはいけないんだよ。だったら、そんな場所はとっとと捨てて、新たに必要とされる場所を探したほうがいい」
ある証券会社が経営破綻した時に潔く辞めた人の言葉です。
出てくる人たちはリストラされても、どこか別の会社から引きがあるような実力を備えたタイプだから、このシリーズには嫌な読後感がないのでしょう。
今の会社がダメでも次があるさ、そう思えるのが救いなのです。
でもねぇ、実際のところはどうなのでしょう。
現実はそう甘くはないですよね。
若い人がこの本を読んで、そうか、辞めてもどうにかなると思って欲しくないですね。
実は姪が就職してから二か月目にして、先輩社員を怒らせてしまい、相談のメールを寄越しました。ある物をいらないのにいりますと返事をし、それを取りに行っていなかったのです。どうするのと同僚がメールを寄越したので、馬鹿ですね、メールで「あ、忘れてた。○○なら腐るほどあるから大丈夫です」などと返事をしちゃって、そのメールを同僚が先輩に見せ、激怒させてしまったそうです。
メールって恐いですね。会社関係の人にはいつ、誰に見られてもいいように打たないといけませんね。
そもそもいらない物をいると返事をしたことがいけませんね。最初の研修でこの先輩に姪は厳しい指導をされており、たまたま優しい言葉をかけられたから「いる」と返事をしてしまったそうですが・・・。
このことで、姪はもともとやりたい仕事でもなかったし、今の会社にいても将来はなさそうだから、資格を取るなどして、次の仕事のあてができたら辞めようと思っているようです。
姪のように思っている人へ、本からの言葉を捧げます。
「そう。サッカーも最後には、単なる技術じゃない。結局は気持ちなんです。次々と見せつけられる実力の差やセンスの壁に、それでも挫けずにその行為をやり続けるに値する、自分の中の必然です。それがあるかどうか。その気持ちだけが、その必然に支えられた情熱こそが、絶え間なく技術を支え、センスを磨き、実力を蓄えてくれる。また、それらの裏付けがあるからこそ、さらに情熱を持って長くやり続けられる。それが、才能なんだって」
そうです。長く続けられるというのも才能の一種です。
先輩にはちゃんと会って謝りなさい。
最初の人間関係の躓きに負けてしまい、会社を辞めてしまうのか、それともその辛い状況に耐え、仕事のキャリアを積んでいくのか。決めるのは、あなた。
せめて履歴書に職歴が書けるぐらいは働いて欲しいと姪にはメールしました。
先輩に厳しく指導されたら、なにくそと思い、「先輩以上に仕事を覚えてやり、文句を言わせないぞ」とか思わないのでしょうか?
こどもを叱る人がいなくなったといいますが、彼らが最初に叱られる経験をするのが会社なのですね。
夫は姪は「辞めるよ」と言っています。私も一年ももたないかもしれないと思っています。どうなることやら。
フェイ・ケラーマン 『新人警官の掟』 ― 2012/06/12
ロサンゼルス市警の警部補であるピーター・デッカーと、その妻で正統派ユダヤ教徒であるリナ・ミリアムの活躍するシリーズの最新作です。
しかし、今回の主人公はデッカーの前の結婚でできた娘シンディです。
シンディはアイビーリーグ出身でデッカーの反対を押し切って警官になりました。
ところが、なかなか周りと馴染めません。
彼女の鼻っ柱の強さもありますが、どうしても自分はエリートだという気持ちが出てしまうのです。そのため、同僚や上司のトロッパーに嫌われてしまったようです。
ある日、自分の部屋の中の写真立てが動かされているのに気づきます。
気のせいか、酔っぱらった時に送ってくれたデッカーの部下のスコットが動かしたのかもしれないと思おうとするのですが、それから車で後をつけられたり、部屋を荒らされたりします。
シンディはデッカーたちの心配をよそに、一人でどうにかしようとするのですが、それが裏目になっていきます。
デッカーは一連のカージャック事件の中に毛色の違う事件がまじっているのに気づきます。
その事件で殺された男はシンディと同じスポーツクラブに通っており、シンディとも顔なじみでした。
デッカーたちはシンディから話を聞こうとしますが、なかなか彼女は本当のことを言おうとはしません。その代り、シンディは自分自信で勝手に事件を調べ始めま、そのためにとんでもない破目に陥っていきます。
女が警官になったら、性差別と向き合わなければならないというのは、日本もアメリカも同じなのですね。荒事の多い警察の仕事ですから、女が邪魔になるということもわかりますが、事件の被害者や被疑者に女性もなるのですから、女性の警官も必要です。
それにしても、この本に出てくる新人の女性警官に対するいやがらせはとんでもないものです。日本ではこれほどのことはやらないと思いますが、言っておくべきことを言わないで恥をかかせるとかいうことはありそうですね。
シンディがあまりにもひよっこなので、これからどう成長していくかを見るのも楽しみのひとつになりそうですが、それよりも、私としてはリナとデッカーの二人に活躍してもらいたいものです。特にリナにデッカーのためにどんどん前に出て行って欲しいです。もっともっと大人の女性が活躍してもいいですもの。
マイクル・コナリー 『真鍮の評決』 ― 2012/06/14
マイクル・コナリーと言えば、ヒエロニムス・ボッシュ・シリーズが有名ですが、このシリーズは弁護士のマイクル・ハラーが主人公です。
一作目は『リンカーン弁護士』ですが、全く読んだ記憶がありません。自分のブログを検索してみましたが、でてきませんので、読まなかったのか、読んでも書くのを忘れたかのどちらかでしょう。
そのうち思い出すかと読み進んだのですが、全く思い出しませんでした。
ひょっとして読んでないのかもしれません。でも、大丈夫でした。
ボッシュ・シリーズとは違い、全くのリーガル物です。
アメリカの裁判の様子がよくわかります。アメリカの陪審員制度は日本とはまったく別物です。
日本では陪審員になると、よっぽどのことがなければ陪審員にならなければならないようですが、アメリカでは陪審員はあくまでも候補であり、弁護士と検察とで自分の側にふりだと判断すれば数に制限はありますが、陪審員を忌避できるのです。
陪審員を選ぶ時にハラーは陪審員コンサルタントを使っていますが、陪審員コンサルタントなんて本当にいるんでしょうかね。
アメリカの裁判は被告が犯罪を犯したかどうかにかかわらず、いかに陪審員の心を掴んで無罪を勝ち取るかということに重きを置いている感じで、ちゃんと公平な裁判が行われているのかどうか疑問に思ってしまいました。
怪我の後遺症で鎮痛剤中毒になってしまい、一年間、仕事から遠ざかっていたハラーですが、知り合いの弁護士が何者かによって殺されたため、彼との取り決めにより彼の仕事を引き継ぐことになります。
その中に、世間の注目を浴びている妻とその愛人の射殺容疑で逮捕された、ハリウッド映画制作会社オーナーのウォルター・エリオットの弁護がありました。
エリオットは裁判で無罪を勝ち取ることを確信しており、準備が足りないというハラーに裁判を延期するなら他の弁護士にするとまで言います。ハラーはその条件を飲みますが・・・。
そんな時にボッシュがハラーに連絡を寄越します。
裁判での駆け引きがとても面白いです。
でも、私としてはハラーよりもボッシュの方が好きなので、ボッシュがあまり出てこないので読んでいて物足りなく感じてしまいました。
ボッシュのホードボイルドと男の悲哀がいいのです。
ハラーは離婚経験者で薬物依存ですが、ボッシュに比べると性格が明るいような感じがします。
楽天的じゃないと弁護士はやっていけないからかしら。
出版された順番に翻訳されると、次もハラー・シリーズになり、ボッシュが脇役になりそうです。
でも、私としてはハラーよりもボッシュの方が好きなので、ボッシュがあまり出てこないので読んでいて物足りなく感じてしまいました。
ボッシュのホードボイルドと男の悲哀がいいのです。
ハラーは離婚経験者で薬物依存ですが、ボッシュに比べると性格が明るいような感じがします。
楽天的じゃないと弁護士はやっていけないからかしら。
出版された順番に翻訳されると、次もハラー・シリーズになり、ボッシュが脇役になりそうです。
渋谷ヒカリエに行く ― 2012/06/16
元同僚とヒカリエのレストランで会うことになりました。
めったに話題の場所へは行かないのですが、おのぼりさん気分で行ってきました。
失敗したことがひとつ。
毎日天気によってメガネを選ぶのですが、夜になるのでサングラス機能のつかないメガネをかけて行くと、なにやら見ずらいのです。間違って読書用のメガネをかけて出てしまったようです。
仕事では問題なかったのですが、ヒカリエでお店を見る時には困りました。
思ったよりも狭い店内です。平日にもかかわらず人がたくさんいます。それも女性ばかり。出店しているお店を見て、納得。男性が来てもこれじゃあ面白くないわね。
北欧食器のお店があり、ついつい買いたくなりました。でも我慢。我慢。
油紙で有名なよーじやのカフェがあるというので行ってみました。人気があるらしく、並んでいます。いつもなら並ばないのですが、待ち合わせまで大分時間があったので並びました。30分ぐらいで席につけました。
普通のコーヒーにすればいいのですが、目に入ったのが「よーじやパフェ」。
これからイタリアンを食べるというのに、頼んでしまいました。
ようじやの看板の絵がパフェの上に。
中にはアイスと白玉、寒天、あんこが入っています。たまに食べるにはいいけれど、オーソドックスなあんこの入っていないフルーツバフェの方が飽きないようです。
夕食を食べたのが六階にある「セストセンゾアッカ」。私は知らなかったのですが、有名なシェフのお店とのこと。
席についてメニューを出されたのですが、何故かBコースの本日のお魚料理とお肉料理の説明がありませんでした。他の店員さんを呼び聞きましたが、ちゃんとしたお店ならメニューを出した時に説明しない?男のバイトさんみたいだったから、ひょとして何が出るのか知らないとか・・・?
滅多に来ることはないと思ったので、Bコースにしてみました。
前菜はクラブケーキ(カニ肉やパン粉、牛乳、マヨネーズ、卵、タマネギ等から作られるアメリカ料理)。食べたことはあるのですが、B&Bを舞台にしたミステリーに出てきたので、もう一度、食べてみたかったのです。
右側にあるのがクラブケーキです。もうひとつ欲しいわ。
パスタとピザのどちらかを選べたので、私は赤いカルボナーラにしました。
一緒に行った人はここはピザが美味しいという評判だからと、ピザを頼みました。
(パフェたべちゃったから、ピザは食べられそうもないもの)
一切れ頂いて食べましたが、お互いの評価は「思ったほどではない」でした。
さて、メインはお肉料理にしました。豚肉をシャンパンで煮たものです。
お肉は柔らかく、パスタと同様に普通に美味しかったです。
この店はガッツリ食べたい人には物足りないようです。すべての料理が品よく盛られていますから。
デザートはよーじやで食べたので、量が少なく、あっさりしていそうなソーダ味のパンナコッタにしました。蛍光緑色が鮮やかです。
引越した先に美味しいイタリアンがないので期待してたのですが、特にこれといった特別なものはなく、イタリアンの割にこってりしたもので、味も普通という感じでした。
最後に登場する美味しいものは、和菓子です。
今の職場の同僚が美味しいと言っていた都立大の「ちもと」の八雲(やぐも)もちと水羊羹です。
お店は入りにくいのですが、勇気を出して入ると、右側にテーブルがあり、そこでお抹茶など飲めるようです。夏のかき氷には人がたくさん並ぶそうですが、テーブルにはそんなに人が座れなさそう(せいぜい8人?)ですから、並ぶのも当たり前ですね。
最後に登場する美味しいものは、和菓子です。
今の職場の同僚が美味しいと言っていた都立大の「ちもと」の八雲(やぐも)もちと水羊羹です。
お店は入りにくいのですが、勇気を出して入ると、右側にテーブルがあり、そこでお抹茶など飲めるようです。夏のかき氷には人がたくさん並ぶそうですが、テーブルにはそんなに人が座れなさそう(せいぜい8人?)ですから、並ぶのも当たり前ですね。
このおもち、とってもやわらかくて、食べると黒糖の味がします(黒糖が入っているから当たり前ですね)。
竹筒に入った水羊羹は夏限定のようです。
竹筒の後ろに穴を開けると、つるりと羊羹が出てきます。私は楊枝で穴を開けようとしたのですが、楊枝が折れてしまったので、ボールペンを刺して穴を開けました。お行儀悪くてすみません。みなさんどうやって穴を開けるんでしょうか?そうか、針がありましたね。私は捨ててしまたようです(恥)。
市販の水羊羹よりも柔らかく、サラッとした口当たりです。緑茶がなくて残念。濃いアツアツの緑茶と一緒に食べたかったですわ。
夏にかき氷を食べに行きたいけれど、2時間待ちはねぇ・・・。
ジェフリー・ディーヴァー 『追撃の森』 ― 2012/06/17
ディーバーではライム・シリーズが好きですが、この本は単発です。
書店で気づいたのですが、彼は007物も書いたようです。映画になるのでしょうかね。
書店で気づいたのですが、彼は007物も書いたようです。映画になるのでしょうかね。
森の別荘から通報があり、様子を見に行った女性保安官ブリンは殺人犯たちと遭遇し、追撃から逃れるために現場にいた女と共に森に逃げることになります。
殺人犯二人と女二人の戦いが始まります。
本の半分以上が森の中。
どうブリンが殺人犯から逃れ、殺人犯がどう推理して彼女たちを追い詰めていくのか、読み応えのある本です。
しかし、結末が私は気に入りませんでした。
二人の対決があってほしかったからです。
これ以上書くとネタバレになるので、これぐらいで止めときます。
今はライム・シリーズが秋に出版されるそうなので、楽しみにしていますわ。
殺人犯二人と女二人の戦いが始まります。
本の半分以上が森の中。
どうブリンが殺人犯から逃れ、殺人犯がどう推理して彼女たちを追い詰めていくのか、読み応えのある本です。
しかし、結末が私は気に入りませんでした。
二人の対決があってほしかったからです。
これ以上書くとネタバレになるので、これぐらいで止めときます。
今はライム・シリーズが秋に出版されるそうなので、楽しみにしていますわ。
雨の中、神田明神に寄ってきました。
もちろんあかりちゃんは外にいませんでした。その代り夏越の祓の茅の輪がありました。私はしっかりと3回、回ってきました。
これで「犯した罪や穢れ」がなくなりました。
京都では水無月というお菓子を食べるそうです。東京にも売っていないかしら。
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