『風立ちぬ』を見る2013/08/05



ユーミンの『ひこうき雲』が懐かしかったので、ジブリ作品の『風立ちぬ』を見に行ってきました。
実在したゼロ戦の設計者の「堀越次郎をモデルに堀辰雄の小説『風立ちぬ』からの着想も盛り込まれている」とのこと。
幼い頃から飛行機に憧れ、長じて夢を実現し、飛行機の設計をすることになった次郎が、戦闘機を設計することになった経緯と共に、汽車(昔は電車ではなかったのよね)で出会った女性との純愛を描いた作品です。

ただ美しいものを作りたかった。しかし、それが人を殺すものでもあった。
次郎の心の中で葛藤はなかったのでしょうか。
彼の苦悩は、はっきりとは描かれていません。
朴訥な彼の心を私達が想像するしかありません。

ジブリ作品はそれほど見ていませんが、自然の描き方がすばらしいですね。
「風」とか「雨」が本当に吹いたり、降ったりしているように感じました。
美しい田園風景と大地震や震災で焼け野原になった町の風景の対比が際立っていました。

映画館から出ていく時に、「この映画、子供にはわからないよ」と言っている夫婦がいました。
相棒もよくわからない映画だと言っていました。
大人向きの、見た人の感性に委ねた映画です。

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