朝井まかて 『ぬけまいる』2015/02/22



一善飯屋の娘・お以乃と御家人の妻・お志花、そして、小間物屋の女主人・お蝶の三人は、仕事も家庭も放り出してお伊勢詣りへと繰り出しました。

お以乃は母の店を手伝いながら、自分の道を探していましたが、どれもこれも長続きせず、嫁にもいけず、腐る毎日。
お志花は婚家の姑とうまくいっておらず、その上、生きがいにしていた息子から思いもかけないことを言われてしまい、何のために我慢を続けたのかと、家を飛び出してしまいます。
お蝶は自分の才覚で店を一流の小物屋にしたのですが、親も妹も彼女の苦労をわかってくれていません。一体誰のおかげで楽をしているのよ。

女三人、それぞれに鬱屈した思いを抱いています。
道中では、わがままお蝶に振り回され、お金がなくなり大変なことになりますが、そこはお蝶の商才に助けられます。
お以乃が意外な人に恋をし、賭場で絶体絶命に陥ったり・・・。
お志花は昔の思い人と会いたいがためにお伊勢詣りを言い出したらしいのですが、会ってみると・・・。
何とも痛快な旅行記です。

今度は直木賞を取った『恋歌』を読んでみますわ。


犬二匹は相変わらず元気です。


カメラを向けると、弟が目線を向けてきます。
反対に兄はそっぽを向きます。


夫の腕に抱かれた二匹ですが、兄は横を向いてしまったので、弟の顔だけ載せておきます。
顔の毛を切ろうかどうか考え中です。