角田光代 『まひるの散歩』2015/04/09



小説家・角田さんのエッセイ。
この前に『よなかの散歩』という本が出ているそうです。
次は『あさの散歩』なのかしら?
それとも『しちじの散歩』とか時間を入れると、ずっとエッセイ集を出せるわね。
などとしょうもないことを思いながら読んでました。
角田さんはお料理が作ることも食べることもお好きなようです。
写真を見ると、かわいい美猫がいて、写真のマンションらしき一室はきれいに整っているようで、我が家と比べると、うらやましいですわ。
今回のエッセイのメインは食のようです。

エッセイを読みながら、そうそうと思ったのが、果物のこと。

「果物は好きだがめったに食べない。皮を剥いたり切ったり種を取ったりするのがめんどうだからだ。そんなことをするくらいなら、食べんでもよろしい、と思ってしまう。だれかが剥いたり切ったりしてくれるのがいちばんいい。そうすれば食べる」

なんて、私と同じ。
家では夫も同じ考えなので、私が剥かないと誰も剥いてくれなくて食べられない。
唯一、バナナは簡単に食べられるし、お腹にもいいので、食べる率が高いです。
けど、角田さんが書いてらっしゃるように、一番好きな果物ではないですね。

「私たち世代は往生際が悪い。加齢のことである。自分がおばさんだと、どうも認めない傾向がある。自分を顧みたってそうだ。二十代の子をターゲットにした洋服屋で、恥ずかしげもなく服を買う。三十代の人たちが読む雑誌を平気で読むし、話題のレストランに我先に出かけようとする」

今は後ろから見ると、女性の年齢がわからなくなっています。
みんなスタイルがいいし、ファッションが若く、後ろから見ていてすれ違う男の人が見ないのでなんでなんだと思って見てみてみると、二十代ぐらいの子のファッションをしている五十代ぐらいの女性だったりということが多々あります。
デパートのミセスの店なんか、私も行ったことがありません。
実はそういう所の服って、私にはパンツ丈や袖丈が短いので着れないのです。
昔の五十代、四十代の女性と今の五十代、四十代の女性の体形って変わってないですか?
それにミセスの服ってお高かったり、たまのお出かけの時に着るというようなスタイルで、仕事着とするにはもったいし、窮屈ですもの。
そろそろファッション業界も女性のファッションを考えなおした方がいいんではないでしょうか。

「一口食べる?」もそうそうと思いました。
角田さんのように、「人が口をつけたものを食べてはいけないし、自分が口をつけたものはたべさせてはいけないのだと、私は無意識に学んで育った」ようです。
人のものを一口食べたり、自分のを分け合うのは嫌ではありませんが、食べる前に料理を切り分けるます。
口をつけた缶ジュースなどは絶対にダメです。
これは年代というよりも育った家庭によるんでしょうね。

人に物をもらうことが多いという角田さん、うらやましいですわ。
もらう前に、人によく物をあげてらっしゃいません?

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