アーナルデュル・インドリダソン 『緑衣の女』2015/09/01

アイスランド、レイキャヴィク警察犯罪捜査官エーレンデュルの活躍する湿地』に次ぐ第二弾。


子供の誕生会の最中に、赤ちゃんが舐めていたのは人骨で、その骨は住宅建設地から持ってきたものだった。
昔、そこで何があったのかを突き止めようとするエーレンデュル。
だが、他の者たちは現在の事件にかかわるようにと言う。
しかし、エーレンデュルが調べていくと、悲しい家族の物語が…。

北欧にはあこがれしかなかったのですけれど、色々とミステリー小説を読んでいくうちに、楽園はないことを実感しました。
今回のテーマはDV。
人のいるところに犯罪あり、ですね。

第三弾の『声』が出版されたようなので図書館に予約しましたが、予約数が多く、いつ読めるやら。
kindleで安くならないかしら。


<今日のわんこ>


この頃、餌の食いつきが悪くなった二匹。
兄は餌を食い散らかします。
床に落ちているドッグフードは兄が置いた(?)ものです。


頭が耳の毛のせいで昔流行ったベッカムみたいになってます・・・よね(笑)。

ロバート・ウォーカー 『悪魔に奪われた骨』2015/09/02



猟奇的殺人事件を扱うFBIの検死官ジェシカ・コランは、毎回事件に神経を擦り減らすのが嫌になり、退職して同じくFBI職員の恋人リチャード・シャープと結婚しようかと考え始めました。

そんな頃、ジェシカは要請があったのでウィスコンシン州ミルウォーキーに駆けつけます。
一人暮らしの中年女性の背骨を抜き取るという残酷な殺人事件が起こっていました。
現地の特別捜査官ダーウィン・レイノルズは、これは三件目で、連続殺人事件であると断言しています。
ミネソタ州ミルブリックで犯人として無実の男が捕えられ、死刑にされようとしていました。
三件の事件は同じ犯人のしわざであると確信したジェシカは、恋人であるシャープの助けを借り、ダーウィンと共に冤罪を晴らすために力を尽くすことにします。

検死から事件を解いていくというのではなく、冤罪を晴らすことに焦点が当たっていて、最終巻にもかかわらず残念な出来になっています。
シリーズ化すると仕方ないのでしょうね。
パトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズもマンネリ化してますから、そろそろ終わりかもしれませんね。

東野圭吾 『禁断の魔術』2015/09/06



久々の東野圭吾です。
ガリレオシリーズの長編です。

殺されたフリーライターを調べていくと、彼が代議士・大賀が一枚噛んでいたスーパー・テクノポリス計画を調べていたことがわかります。

同じ頃、置いてあったバイクのガソリンタンクが炎上したり、屋形船や倉庫で火災が発生したりという原因不明の出来事が報告されていました。

草薙は湯川のところに行き話を聞きますが、たいしたことが聞けませんでした。
調べていく過程で、湯川の卒業した高校の後輩である古芝伸吾が浮かび上がってきます。
彼は姉が亡くなった後、帝都大を中退し、町工場で働いていましたが、フリーライターが殺されてから行方不明になっていました。
伸吾は高校時代に物理研究会に所属しており、部員が少ないためどうにかしようとOBの湯川に相談していました。
湯川の指導の元、伸吾が作り上げた物が今回の事件の謎を解くカギになります。

湯川は子供は嫌いだと言っていながら、手助けをするのは何ででしょうね。
彼の家族のことは全く書かれていませんから(そうよね?)、家族関係で何かあるのでしょうかね。

私はガリレオシリーズは長編の方がおもしろいと思います。
でも、これより『真夏の方程式』の方が好きです。


昨日は甥と姪が遊びに来たので、和食を食べに行ってきました。
刺身の6種盛りと言いながら、結構量の多い刺身盛りでした。


味は・・・、残念。期待したのですがね。
このお店は和食ではなくてビストロ系の方がいいようです。

お土産にもらったのが、かわいらしい群馬土産。


そして、柿の種。


元祖と書いてあります。
長岡って柿の種の発祥の地なのでしょうか?
某メーカーのはピーナッツも入っているのですが、元祖は柿の種だけです。
ピーナッツが入っている方が食べるたのしみがありますね。
私はピーナッツばかり食べてしまい、後に柿の種が残ってしまいます。

中に柿の種の歌が入っていました。知りませんでした。
YouTubeでも聞けますので、興味のある人は聞いてみてくださいませ。

瀬戸内寂聴 『死に支度』2015/09/07



エッセイ本だと思って読んでいたら、ちょっと違っていました。
小説というわけでもないし・・・。
昔のこととか、人から来た手紙や自分が書いた手紙やらが出てきます。
今、彼女の世話をしているモナちゃん(とちゃん付けしたくなる現代っ子)のことが愛情深く描かれていて、うらやましくなりました。
モナ25歳、寂聴91歳で年齢差が66歳なのに、関係ないんです。
普通は話が合わないとかなるのに、寂聴さんの心が若いから25歳の女性と仲良くなれるんでしょうね。

出家したのに、こんなに自由に生きていいのといいたくなりますが、出家したからこそ自由なのかもしれません。

寂聴さんの書いたものはわかりやすい言葉で書いてあります。
難しい言葉を使うよりも、誰にでもわかる易しい言葉の方が人の心を打つことが多いと思います。

何歳までとはいいません。
何歳まででもいいから生き続けて欲しいと思います。
素敵なおばあさんがいっぱい増えて欲しいですものね。

表紙の寂聴さんの絵がすばらしいと思ったら、なんと11歳の男の子(モンド君)が描いたそうです。
上手いですねェ。



家の兄犬がまた笑わせてくれました。


この頃クッションの上で寝るようになりました。
そっと見てみると、クッションから落ちそうになっているのに熟睡しています。
これだけ自由に寝ていられるなんて、うらやましいですわ(笑)。

変な寝方2015/09/08

相変わらず兄犬が変な寝方をしています。
外で暮らすようになってからハウスかスヌーピー小屋、ベッドで寝ていたのに(寝れる所が多すぎ?)、何故かクッションの上で寝るようになりました。


横になり、だいぶくつろいでいます。


頭が落ちてきましたが、話しかけるとまだ起きているのか目を開けます。


爆睡です(笑)。
寝ずらいと思うのですが・・・。

食いしん坊な二匹2015/09/09

兄の変な寝姿ばかり載せているので、かわいい写真も載せましょうね。


いつもは弟が寄ると唸って向こうへやろうとする兄が唸っていません。
こんなに近くに二匹が寄ることはめったにありません。
何故近寄っているかというと、何か食べ物がもらえると思っているからです。
今日は胡瓜の切れ端(笑)を見せました。
二匹の鼻先に持っていくと、弟が兄を押しのけて食べます。
ちゃっかりもんの弟です。


手前に椅子があり、弟は椅子の肘掛けに足をのせてひょいと乗り越え、座っているママの膝にきます。
この頃はママの膝からソファにも行くようになりました。


一方、兄はというと、ママの膝に乗りたいので肘掛けに足をのせてママの腕を前足でひっかいてアピールします。
弟のように肘掛けを乗り越えることができません。
ソファの上にジャンプしてのることはできるのですが(弟はのれません)。

犬種によって上手なことと苦手なことがあるんですね。

シャーロット・マクラウド 『おかしな遺産』2015/09/10

前にこのシリーズを読んだことがあるような気がして買ったのですが、思い出せません。
調べてみると、随分昔に読んでいたようです。
主人公の夫婦、セーラとマックスは覚えていますが、それ以外の人々がどこで出てきたのか、全く忘れています。


セーラ・ケリング・シリーズの最新刊。

夫のマックスが失われた絵画を求めて出張中の時に、夫の名代として義理の姉に連れていかれたのがウィルキンズ美術館の新任管財人委員会会長がひらいた昼食会でした。
新任会長はなんとも嫌な奴でした。

家に帰ってゆっくりしていると、ウィルキンズ美術館を実質的に管理していた画家のドロレスが中庭で死んでいるとの連絡がきます。
翌日、セーラは自分がドロレスの遺言執行人に指名されていることを知ります。
それからセーラの身におかしなことが立て続けに起こり、彼女は扮装をして出かけることにします。

なんか作者の文がまどろっこしいためか、最初の方でわけがわからず、読むのを止めようかと思いました。
過去の回想部分が現在と混ざっていて、それが混乱を起こしたようです。
今までの内容を忘れてしまったことが原因のようです(恥)。

元俳優のチャールズがどういうわけでセーラの執事役をしているのかが思い出せません。
彼はいい味出してるので、もっと活躍してもらいたいです。


また兄犬がやってくれました。


今度は頭はサークルの方で、やっぱり頭が落ちてます(笑)。
このままでずっと寝ているのかと思って朝見てみると、ちゃんとハウスで寝ていました。
人間が起きているのが気になってハウスで寝ないでクッションの上で寝ているようです。

大股開き・・・2015/09/11

毎夜、毎夜、飼い犬の寝方がおもしろいので、夜にストーカーやってます。
入り口近くのクッションを本棚の前に持っていくと、クッションを使わずにベッドに寝ていました。


どうです、今度はお腹を出して寝ています。
頭はいつもこんなんです。
人間だったら朝首が痛いと思いますが、犬は痛くないんでしょうかね。

弟はこの頃ハウスの中で寝ることが多く、覗いてみるとマットの下で寝ています。
普通はマットの上で寝るよね。

なんか不思議な寝方をする二匹です。

朝井まかて 『御松茸騒動』2015/09/12



尾張藩江戸屋敷で育った藩士・小四郎は自分が切れ者で誰よりも藩のことを考えていると思っていました。
その彼の傲慢さが周りから彼を浮かせ、疎まれているということに、小四郎はまったく思いもよりませんでした。
そんな彼が些細な事件のとばっちりから御松茸同心に任命され、三年の約束で国許に行くことになってしまいます。
母は実母が死んでから父と結婚し彼のことを慈しんでくれていましたが、江戸に残り好きに生きたいと言い張ったので、結局小四郎は母を江戸に残し、遠縁の「三べえ」たちと一緒に国許へ行くことになります。

殿様への上納品の松茸は不作が続いており、足りない分を様々な産地から買い付けており、それが藩の財政を圧迫しているのですが、周りはそんなことには無頓着です。
小四郎一人がそれではいけないと思い、書物を読み、山に入り、松茸の生産量を上げるにはどうしたらいいのか探り続けます。
融通のきかない小四郎の性格が幸いしたのか、いつしか彼は松茸の謎に迫り、周りも彼の人柄に理解をしめし、手助けをするようになります。

小四郎のような正直でまっとうな人が疎んじられるというのはいつの世も同じですね。正しいということはそれだけでうっとうしいもんですから。
特に世の中のなんたらかんたらに巻かれているものにとってはね。
わが身を振り返ると、少なからず彼のようなところがあるので、うっとうしがられていたんだろうなぁと今になって思います。
小四郎はこれからどうなるんでしょうね。
前のように出世欲を持たない限り、周りが彼のことを理解して助けてくれ、このままでいくと幸せな暮らしができそうですが・・・。

松茸を美味しいと思ったことがないのですが。
本物の美味しい松茸を食べたことがないからでしょうか。
これからも縁がなさそうですが、まあいいや(誰かごちそうしてくれないかしら、笑)。

乃南アサ 『鍵』2015/09/13



両親が相次いで亡くなり、残された三人兄弟。
一番下の高校二年生の麻里子は耳が不自由で、そのためいつも母親が側にいてくれました。
姉は私立学校で働いており、結婚間近。
兄は商社を辞めて、家でぶらぶらしています。

彼らが住んでいる町で通り魔事件が多発していました。
若い女性が後ろから来た男にバッグを引っ手繰られ、その後、バッグが捨てられているのが見つかるのですが、不思議なことに何も取られていないのです。

麻里子は気づきます。
ひょっとしたら、自分が電車の中で遭遇したことが関係しているのではないかと。

ある日、麻里子が満員電車に乗っていると、一人の男がぶつかってきました。
彼は男から逃げているようでした。
家に帰ると、鞄が切られていて、そこに鍵が入っていたのです。
一体この鍵は何なのか。
通り魔はこの鍵を探しているのではないのか。
そう思った麻里子は兄に相談しようと思いますが、両親が死んでから兄は麻里子によそよそしい態度を取っていました。
麻里子は一人でも大丈夫なことを兄に示そうと思い、一人で犯人捜しを始めます。

ミステリ小説として読むと、なんか物足りないです。
家族の話として読んでも、兄が何で妹を鬱陶しく思うのか理解できません。
母親を妹に独占されていたからだったら、なんか幼稚ですね。
妹を母親の代わりに支えていくのが重荷ということなんでしょうかね。

続篇があるそうなので、読んでみてからこのシリーズがおもしろいかどうか判断しますね。


兄犬は私が寝姿をストーカーしていることに気づいたのか、写真を撮ろうとすると起きるようになってしまいました。
しかし、眠たさにこらえきれずに・・・。


伏せをしたまま寝てしまいました。
クッションよりも体長が長いので、いつも頭が落ちてしまいますが、今回はかわいらしく、両手の上に。
かわいそうなのでストーカーは止めて、しばらく自由に寝させてあげます。