竹内 真 『図書室のキリギリス』2016/01/10



詩織は、カメラマンの夫が行方不明になって三年が経ち、離婚届が受理されたのをきっかけに、本格的な就職活動を始めようとしていた時に、自分の学校の司書をやらないかと音楽教師のつぐみに勧めらました。
はじめは司書免許も持っていないのにと躊躇したのですが、免許はいらないと聞き応募してみると、幸運なことに採用されました。
前司書さんを探しに行ったり、図書委員の生徒たちと触れ合ううちに、司書とい
う仕事が自分の天職であると、だんだんと詩織は感じ始めました。

図書館で働く人はみんな司書免許を持っているのだとばかり思っていましたが、そうでもないのですね。びっくり。
それに今はプライバシー保護の観点から、誰がどの本を借りたのかわからないはずなのに、その記録を詩織さんが見てます。
司書としてしてはいけないことではないでしょうか。
まあ、実際の司書さんからするとエッと思うことが色々とありそうですが、図書委員たちと色々なイベントを考えてやっているところなんかはおもしろそうでした。
読書会で読んでいた星野道夫の『16歳のとき』なんか高校生にもいいかもと思いました。(英語版はたぶんCrownの教科書に載っていたような・・・?)
ブックマークコンテストやブックトークとかおもしろそうですね。
そういえば、なんで私は図書委員をやらなかったのかしら?

若い頃の読書する楽しみを思い出せた本でした。