こうの史代 『さんさん録』2016/03/06




妻・鶴子が事故で急に亡くなり、どう暮らして行けばいいのか途方にくれている参平に、息子の詩郎が同居をもちかけます。
詩郎家はおっとりした嫁の礼花と虫が大好きなちょっとかわった孫の乃菜の三人家族です。
礼花は結婚する前に花屋で働いており、また勤めたいと思っており、礼花が働いている間、暇な参平が家事をすることになります。

実は鶴子は参平に「奥田家の記録」というノートを残していました。
そのノートには家族のことや家事のやり方などが書いてあり、参平はノートを参考に家事をします。
慣れないので夕食を作るのに三時間以上もかかってますが(笑)。
そうするうちに妻が亡くなり呆けたようになっていた参平がだんだん生き生きとしてきます。

参平に気になる女性が現れます。
詩郎をスカウトにきた仙川さんです。
参平は仙川さんを鶴子と混同する場面などもありますが、この二人、年齢差はありますが、なんとなく互いに惹かれるものがあるようです。
大人の恋、いいではないですか。(性愛ではないですから、お間違えなく)

日常のなにげない暮らしが愛おしく思える漫画です。
絵に好き嫌いがでるかもしれませんが、おすすめです。



ジンジャーラテ(ちょっと名前が違うかも)。
あまりジンジャーの味がしませんでしたが、かわいい絵で満足です。