風野真知雄 『耳袋秘帖 「殺人事件」シリーズ』2016/04/22



人間たちは疲れ気味ですが、我家の犬たちは、ありがたいことに元気です。
仕事から帰ってきて、まだ外が明るいので遊ばせると、弟犬はいつまでも遊んでいようとします。
お気にいりのボールをすぐに咥えてきます。
ところが食いしん坊の兄犬は、サッサと遊びを止めて、ご飯をくれと言います。
年齢の差ですかね。



この頃、kindleで耳袋秘帖「殺人事件」シリーズを1冊ずつ読んでいっています。
後の方はどうも読む順番を間違えたようです。

62歳で南町奉行になった根岸肥前守鎮衛は巷の噂をよく知っている、型破りな奉行です。
彼はもともとは町民だったらしく、悪い遊びもしたし、悪事にも係わっていたような感じです。
このことが彼をやり手の奉行にしているようです。

彼は奇譚を『耳袋』に書いていました。
この『耳袋』が巷で評判で、読み継がれています。
不思議なことの陰に悪事が隠れているというのが根岸の考えです。

家来のイケメンだけどもてない坂巻ともてないけど上手く美女と結婚して子供もできた同心の栗田が根岸の片腕となり、江戸に起こる殺人事件と怪異を解き明かしていきます。

怪異はあまりおもしろくないのですが、それにまつわる悪事を根岸が暴くのが楽しみの一つです。
私が今とっても気になっているのが、坂巻のことです。
婚約者を亡くし、失意の坂巻でしたが、やっと思い人ができたと思ったら、何故か二人は離れ離れになってしまいました。
栗田の時はとんとん拍子だったのに・・・。
かわいそうです。
サッサと坂巻さんを幸せにしてください、風野さん。

耳袋秘帖には妖談シリーズもあります。
こちらには坂巻と栗田はでてこないようですので、気が向いたら読みますわ(笑)。