門井慶喜 『東京帝大叡古教授』 ― 2016/05/27
次々と明治時代の歴史上の有名人がでてきます。
歴史好きではない私でも、日本史の授業を思い出し、そうそう、そういうことがあったっけと楽しめました。(そういえば日本史とったっけ?)
熊本の第五高等学校から叡古教授を頼って上京した「阿蘇藤太」(匿名)は、教授との待ち合わせの図書館で死体に遭遇してしまいます。
容疑者になる叡古教授。
彼は独自に、藤太を助手として次から次へと起こる、同僚の教授たちの殺人事件の犯人を突き止めていきます。
ヒロインとして、叡古教授の愛娘のさくら子さんが登場していますが、奥様はいずこ?
叡古教授は政治学専攻ですが、学識の高い人です。
「政治にしか興味のない政治家、法律にしか関心のない政治家にだけはなるな。人の世を砂漠にするのは、そういう連中だ」
「人が学ぶのは、藤太よ、自分でものを考えるためだ」
などと一家言ある人でもあります。
藤太は叡古教授と共に殺人事件を解決するために飛び回っているうちに、人間としても一回りも二回りも成長していきます。
彼の正体は本の最後の方で唐突に触れられ、「エ!」と思いますが・・・。
門井さんといえば、『人形の家』や『この世にひとつの本』を読んでいました。
現代物のミステリから歴史物のミステリにいってしまったのでしょうか。
私としては『人形の家』の続篇を読んでみたかったです。
そうそう、ドラマはまったく本と内容が違うようです。
藤木直人さんが叡古教授だなんて、まるっきりイメージ違いますし、さくら子さんも・・・。
こういうのってありなんですね。
シクラメンが枯れてしまったので、白い紫陽花を買ってきて庭に植えようかと思っています。
夫が同僚から唐辛子の苗をもらってきました。
なんで唐辛子なのか、よくわかりません。
どうせならトマトかナスの方が食べれていいのですが。
とりあえず、ある鉢に植えてみました。
無事に唐辛子の実がなるでしょうか。
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