原田マハ 『暗幕のゲルニカ』2016/07/24



この猫、イギリスの首相邸に住んでいるラリー君(雄よね)。
キャメロンが引越をしても首相邸に残るのだとか。
なんと、彼、イギリス政府の正式スタッフで公務員なんだって。
職務はネズミ取りだとか。
かわいいですね。

さて、家のとぼけた犬は、またまた笑わしてくれています。


狭いハウスの中でひっくり返って寝ています。
目を開けているのが不気味ですが・・・。


原田マハさんのアート小説。
今回取り上げるのは、ピカソ。
物語は実在のピカソの愛人でカメラマンのドラ・マールとMoMAのキュレーターの八神瑤子の二人が交互に登場してきます。

ドラがピカソと関係を持っていた時に、ゲルニカが描かれ、彼女は制作過程を写真に撮っていました。

瑤子は9・11で最愛の夫を亡くしました。
キュレーターの彼女が夫の弔いのために考えたのが、「ピカソの戦争:ゲルニカによる抗議と抵抗」展。
この展覧会を成功させるにはスペインにあるゲルニカが必要でした。
しかし、スペイン側はゲルニカを貸し出してくれません。
瑤子の奮闘が始まります。

ゲルニカのタペストリーが国連にあるなんて知りませんでした。
ゲルニカに込められたピカソの思いは今も生きています。