宇江佐真理 『うめ婆行状記』2016/09/12

今月は頼まれ仕事が入り、忙しくしているせいか、何だか体の調子が今一。
湿気の多いのも体に悪いようです。


うめは商人の出なのですが、北町奉行所同心の夫と結婚しました。
しかし、夫とは夫が死ぬまでしっくりいかず、夫が亡くなるとすぐにきままな一人暮らしを始めます。
一人でやりたいことが沢山ありました。
まずは隣に住む徳三夫婦に手伝ってもらって、庭の梅を梅干しにすることです。
そうこうしているうちに、甥に隠し子がいることがわかり、一肌脱ぐ始末。
なかなか一人暮らしを満喫することができません。
やっと甥たちも上手くいったと思ったら、今度はうめが倒れてしまいます。

宇江佐さんの最後の作品で、未完です。
うめが再起するところで終わっています。
うめのことですから、元気になって益々みんなのために働き、気持ちのいい終わり方になったことでしょう。
宇江佐さんのご冥福を祈ります。