西條奈加 『みやこさわぎ お蔦さんの神楽坂日記』2017/01/21



元芸者で今は履物屋のオーナーのお蔦さんと一緒に暮らしている滝本望は高校生となりました。
両親は札幌で暮らしており、年に二回神楽坂に帰ってきます。
滝本家では女は料理をせず、男が料理をします。
代々伝わる料理レシピまであるのです。

今回は短編七話。
日常に潜むちょっとした謎に望君がいどんでいます。
神楽坂よりも望君の学校生活に比重がかかっているようで、お蔦さんがあまり活躍していませんが、彼女の啖呵の切り方はさすがです。

年に二回、両親が戻って来た時にご近所さんを招いて供される料理の数々が美味しそうです。
こういう人情の世界って未だあるのでしょうか?
私にはわかりませんが、あって欲しいものです。



甘えん坊の兄。
クンクン鳴いても無視していると、ピンクの毛布を振り回し、それでも無視されるとハウスの中のクッションを引きずりだし、こんな風につまらないといじけて寝ています。
かわいいのですが・・・。