山本文緒 『再婚生活 私のうつ闘病日記』2017/01/23

庭の鉢植えが元気になりました。
寒さでセントポーリアやシクラメンが枯れそうになっていたのです。
日の当たる所に引越すると、やっと元気になってくれました。


薔薇が一輪咲きました。


真夏は花を育てる気になりませんが、冬は花を育てるのが楽しみになります。


山本文緒さんはうつ病で書けなくなっていたそうです。
とは言っても、私は彼女の本を読んだことがないし、ファンでもないので、知りませんでしたが。
この本は11年間に渡るうつ病の最後の4年間の記録です。

                                     うつ病闘病記なのに、なんで題名に「再婚生活」とついているのかと疑問に思う人もいるでしょう。
うつのひどい時期と再婚生活が重なっており、編集者である旦那様は奥様の病がひどい時期に休職までしています。                    
最初は通い婚でしたが、しばらくしてから一緒に暮らすようになります。
旦那様が奥様に振り回されることもあるのですが、旦那様は奥様を見限るわけでもなく、黙って支えてくれます。
編集者という仕事で忙しいのにもかかわらず、奥様のために朝食とお昼のお弁当まで作るんですよ。
我が夫は私がこのようになったら支えてくれるだろうかと思ってしまいました。

どういうことでうつ病になるのか、それは人それぞれでしょう。
誰でもかかる可能性があります。
突然に何もかもやる気になれず、家事ができなくなる。だるくてどうしようもなく、起き上がれず寝てしまう。過眠と不眠が続いていく。そのうちそんな自分を責めてしまう・・・。
誰でもそんな時期が少なからずありますが、それがずっと続くとうつ病になるのでしょうかね。
私も家事をやる気になれず、家の中が汚いままで、料理もいい加減に作っていたことがありますが、体が楽になったら大丈夫だったので、うつではなくてただの体の病気だったようです。
今は午前中はだるく何もやる気になれず、午後に活動を始めますが、薬のせいなのか悩むところです。
病気ではないけれど、少なからずうつ傾向はあるのかもしれません。

山本さんの日記の前半を読んでいてびっくりしたのが、病気だというのに行動的だということです。
誘われれば外出をし、煙草を吸い、食べて飲んで、クラブに行き午前様。そして次の日はダウン。
日常的に食べる物はカップめんとモスのハンバーガー、油ギトギトの中華!
40代でこんなことしてたら体に悪いよね。
なにかこの人、強迫観念があるのかな?
これではゆっくりと休む間もないよなと思いました。
やはりこういう日常は病気を悪くするらしく、入院を繰り返しています。
入院していても忙しそうなのは何なんですかね。
後半の病気がよくなる頃には煙草を吸うのも止め、クラブにも行かなくなったようです。
体と心は密接にかかわっているんですねぇ。

笙野頼子さんとは文体が違うので、表現の違いがわかって一緒に読んでみるとおもしろいでしょう。
ただしうつ病の人は気をつけて読んでくださいとのことです。

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