髙田郁 『あきない世傳 金と銀 三 奔流篇』2017/02/21



買ってきた花を植えていたら、弟犬が早く遊んでよとやってきました。
植えていたのは変わった色のプリムラです。


青と水色で縦筋の入った花です。
もう一鉢は、カランコエ(だと思った)。


花も改良されて色々な花があっておもしろいですね。



幸は大阪天満の呉服商「五鈴屋」の女衆から店主・四代目徳兵衛の後添いになり、十七歳で夫を不慮の事故で失いました。
弟の惣次が五代目を継ぐことになりました。
しかし、惣次は五代目を継ぐ条件として「四代目の女房ごと引き継ぐ」と言いだします。悩んだ末、幸は惣次の女房となることにします。
惣次は五鈴屋を日本一の呉服屋に育てたい、五年後に江戸へ出店してみせると幸に約束します。
幸は惣次に力を貸し、できるだけのことをしていこうと決心します。

五鈴屋の商売は惣次の改革と幸の内助の功で上手くいくようになりました。
ところが幸に力を貸して欲しいと言っていた惣次は幸に「あんたは私の陰に隠れてたらええ」、「商いで私の上に立つことは許さん」、「私の子を産むことだけ考えればええ」と言い始めました。
その上、幸の思いつきで始まったことも自分の手柄とし、人から受けた恩も返さず、だんだんと道を踏み外すようになっていったのです。
やがて幸たちが案じていたように、大変なことが起こります。

「大阪商人いうんは、金銀に汚いようで実はそうではおまへん。始末に始末を重ね、意地汚うに貯めて、使う時は綺麗に使う。金銀を動かしても、金銀に動かされまへん。血の通わぬ金銀に命を吹き込むのが、ほんまもんの大阪商人出すのや」
「せやさかい、大阪商人は余所でも信用してもらえるんだす」

商才があるはずだった惣次が絶体絶命。
『女名前禁止』という掟を前に、幸はこれからどうするのか。
次回が楽しみです。

本の帯に「みをつくし料理帖」がNHKでドラマ化されると書いてありました。
他の局でドラマ化してませんでしたっけ?
黒木華さん主演で5月から始まるようです。
思い人の小松原とあさひ太夫は誰なんでしょうね。

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