安東能明 『広域指定』2017/02/27



兄犬は待てが5分以上できます。
なるべくボーロをみないようにして我慢しています。


弟はボーロを見せると、すぐに食べようとするので、食べるのを止めてからやらないとダメです。
兄よりも遠くにボーロを置きました。
2分間待てました。



この本を読んでいたかもしれませんが、ブログ内で探せなかったので紹介していなかったことにします。
キンドルで発売されたのを買って読んだのです。

撃てない警官』で左遷の恨みを抱いていた柴崎は、『出署せず』で女性キャリア署長の下で働くことになりました。
最初の頃の警視庁にもどるぞというギトギトした感じはなくなり、今の綾瀬署で自分なりの働きをするようになっています。
相変わらず捜査経験がないのに、坂元署長にいいように使われていますがね。

「娘が帰って来ない」という電話が綾瀬署にかかってきます。
事件に巻き込まれたのか、事故なのか。
地域と警察が一丸となって探しますが、9歳の女の子はなかなか見つかりません。

そんな中、五年前に千葉県警で幼児誘拐殺人事件の犯人として逮捕していながら釈放されていた男が綾瀬署管内に住んでいることがわかります。
坂元署長は千葉県警に資料の依頼をしますが、資料はもらえず、その上、警視庁捜査一課は事件の主導権を握ろうとします。
女の子の保護が遅れると判断した坂元はある手段に出ようとします。

伴連れ』で警察手帳を失くした柴崎の部下、高野刑事がいい働きをしています。
例え捜査の一線から外されたとしても、何かおかしいと感じたら、別の観点から捜査してもいいと思いますが、実際は難しいんでしょうね。

管轄が違うと面子にこだわり、なかなか協力してもらえなかったり、警視庁と警察庁の間に軋轢があったりと、世界に誇る日本の警察も色々あるんですねぇ。

柴崎の次なる働きが気になります。