二宮敦人 『最後の医者は桜を見上げて君を想う』2017/02/07



伏せをしてから食事をするようにしたら、兄犬はお座りをして食べていました。
いつもはこんなことないのに、がっつきすぎて後ろ足を上げるのを忘れたみたい。
行儀のいい犬です(笑)。

人間の方は一度職場で差し入れがあった酒まんじゅうを買ってきました。
午後1時過ぎに、たまたま前を通った時はお店は閉まっていました。
11時過ぎに行くと開いていました。
午前中に売り切れることが多いとか。
皮が薄く、漉し餡のお酒の匂いがほのかに香る美味しいおまんじゅうです。


荻窪に行くことがあったら買ってみてください。
1個108円。1個から買えます。


表紙が漫画なので内容はどうかと思ったのですが、結構考えさせられるものでした。

死を敗北とし、治療法があるのなら、最後の最後まであきらめずに奇跡を信じてチャレンジしていくという天才外科医、福原。
もう治らないのなら死を受け入れ、最期の日々をどう暮らしていきたいのかを考え、治療をしなくてもいいという選択肢もあるという桐子。
全く相いれない二人の医師。
彼らの友で、患者と共に悩み、患者の心に寄り添い、そばにいてくれる音山。
三人の患者に対し、どう彼らが関わっていくのか。

福原医師は自信があるから、患者の意見を聞かずにどんどんと治療を進めていき、患者はわけもわからず、苦しんで死んでいくような気がします。
私なら、病状の説明を桐子医師に頼み、最期は音山医師に看取ってもらいたいです。

生よりも死を身近に感じる年齢になり、どう生きるかよりもどう死ぬかを考え始めました。
死に方は思うように選べないものね。その時にならないとわからないわよねぇ。
後悔だけはしたくないですね。

サイレント・ブレス』と共に、死について考えさせられる本です。

杜野亜希 『屍活師 女王の法医学』1~142017/02/08



『屍活師』とは「屍は活ける師なり」ということ。

兄弟が多く、学費や生活費を稼ぐためにバイトにあけくれている犬飼は、H医大の4年生。
臨床系の研究室を希望していたのですが成績が振るわなかったため法医学研究室に追いやられ、女王こと準教授の桐山ユキにワンコと呼ばれ、こき使われる毎日。
桐山は優秀な外科医でしたが、何か事情があったため法医学へと転向したようですが、彼女は遺体から思いもかけない事実を読み解いていきます。
彼女と仕事をするうちに臨床を希望していたワンコはだんだんと法医学の世界へ興味を持つようになっていきます。

ワンコの思い込みの強さと味音痴の桐山の食べる物がとんでもなく、笑えます。
何故か解剖している時に、桐山と犬飼に「見える」のが不思議です。

読み進めるうちに桐山の過去がだんだんと明らかになっていきますが、彼女の重い過去をワンコが支えられるのか・・・?

法医学といいながら、深刻でもないし、暗くもないし、サラッと読める内容です。

西原理恵子 『ダーリンは70歳』&『ダーリンは71歳』2017/02/09

犬って利口です。
今日は雨なので外で遊べないと感じるらしく、いつもは五月蠅いのに、今日は静かに寝ています。
チャイムの音がしても吠えません。
静かでなんか変です。
いつも雨だったらいいのにと思ったりします。


兄犬はかまってもらえないと、座布団をハウスから引出して暴れた後に、クッションの上に寝ています。
生意気にも座布団を折って枕にしています(笑)。



女性も男性もいくつを過ぎたら年の差を言わなくなるんでしょう?
西原さんは51歳、ダーリンこと高須医師は71歳。
年の差20歳ですよ。
まんがの説明を読むと、彼らは年の差ではなく合計122歳と強調されてます。
女性は50歳過ぎたあたりから、年の差があっても、うらやましがられなくなるのからかしら?
西原さんが40歳だったら年の差20歳と書かれるのかな?
もし女性が71歳で男性が51歳だったら・・・。

なんてことは置いておいて、微笑ましいカップルです。
もう結婚なんかはしなくても、残り少ない年月を一緒にいるだけでいいんでしょうね。
西原さんの貧乏臭さ(失礼)と高須さんのお金に対する無頓着さが笑えます。
金ではなく体に惹かれているなどと臆面もなく書かれていますが、西原さんはまんがでそれなりに稼いでいるからこそ言えることでしょうね。

高須医師の短気さと時間感覚が付き合うと大変そうです。
せっかく行ったのに買い物や観光を楽しまないなんて。
買い物も迷うことが楽しみだったりするのに、彼は迷うことは時間の無駄という考えの人なんです。

とにかく末永くお幸せに、私たちを笑わせて下さいといいたくなりました。

犬たちの仁義なき戦い(?)2017/02/10

犬たちは、今日は晴れているのがわかるらしく、そわそわとしています。

昨日は家の中で大暴れをしました。

まずは兄にテニスボールを渡して、しばらく遊び、おしめをした(どこにでもおしっこしそうなので)弟を参加させると・・・。


いつものように弟がボールを取ってしまいます。
「おい、おれにもくれよ」と兄。無視する弟。
「取れるものなら取ってみろ」とわざと口からボールを離します。


そうすると、めずらしく兄がボールを取り返しました。


「取れるなら取ってみろよ」と兄も弟を刺激します。


「ほーら」


「取れないだろう」


弟が近づくと唸ります。
弟は兄の迫力に怖がっています。
しかし、そこはちゃっかりした弟。
兄からボールを奪ってしまいました。


「返せよ」とタックルする兄。
「これ、僕のだよ」と兄のハウスに入り込む弟。


満足した弟がポーズをとってくれました。
兄の負けです。

最後は仲良く(?)一緒に。


柴犬などは喧嘩をすると流血さわぎになるそうですが、家の犬たちはそこまで喧嘩をしません。
一応弟が兄をたてているからです。


おやつのボーロをあげるから2分待とうね。
(トリミング前なので、ボッサボッサの兄です)
兄は5分以上待てますが、弟はボーロを見るとすぐに食べようとします。

おっとり兄にちゃっかり弟です。

(iPhoneのカメラなのでちょっとボケてます)

トリミングに行きました♪2017/02/11

兄の毛がボサボサになってきたので、トリミングに行きました。
彼の毛は伸びるとクルクル巻き毛になるので、みすぼらしくなるのです。

カット前の顔は毛がモジャモジャで目が小さく見えます。


カット後はさっぱりしました。


目の下の毛が伸びると目に入るので、今回はすっきりするようにとお願いしました。
 

兄は体の毛は6ミリで足を丸くカットしてもらっています。

弟は直毛なので、伸びてもそれほどではないのですが、やはり目の下の毛が目に入るようになったので、嫌がりましたがトリミングに行く前に私が切りました。
よくよく見るとカクカクした切り口です。


専門家にカットしてもらうとこうなります。


やっぱり弟の方が伸びても、それほどではないです。
彼のシッポを丸くカットしてもらっています。(写真に撮れませんでしたが)


顔は茶色なのですが体の毛がシルバーになっています。


二匹一緒に写真を撮りましたが、何度撮っても近くに寄らない二匹です。


薬丸岳 『刑事のまなざし』&『刑事の約束』2017/02/12

犬たちをトリミングに連れて行く時に桜の花っぽいのが咲いているのに気づきました。
山桜かしら?寒桜かしら?


ウメではないし・・・。

庭では白いのに続いて別のクリスマスローズが咲きました。


花が開いたばかりみたいです。
昨年は3月頃に咲いたような気がしますが。


兄犬は花があると食べようとします。
美味しいのでしょうか?



夏目信人は元法務技官(少年鑑別所で罪を犯した少年たちの心理などを調査する仕事)で、転職して警察官になり、今は刑事をしています。
彼が転職したのは、10年前に娘が通り魔に頭をハンマーで殴られ植物状態になったことによります。
彼は普通の刑事とは違い、人を包み込むような優しいまなざしをしています。
そのため刑事が合っていないのではとよく言われますが、他の刑事とは違う彼独自の見方で事件の真相を暴いていきます。

『刑事のまなざし』と『刑事の約束』は短編集です。
出てくるのは極悪人ではなく、どこにでもいる人たちです。
彼らの苦悩と罪を犯してしまう弱さやみがってさ、犯罪被害者の気持ちなども描かれています。

短編でありながら登場人物が思わぬところで繋がっています。
真実はともすれば人の心を壊すほどの衝撃を与えることもあります。
それでも夏目はどこかおかしいと思ったら調べ続け、真実をつきとめ、罪を犯した人や被害者の傍に寄り添います。
不思議な刑事です。

髙田かや 『カルト村で生まれました。』&『さよなら、カルト村』2017/02/13



カメラを向けるとそっぽを向く兄。
仕方なく横顔を写します。
何を考えているのかしら?たぶん食べ物のことでしょう(笑)。


写真写りのよい弟。カメラを向けるとレンズを意識してポーズをとります。
彼の頭の中は遊ぶことしかありません。



何年か前に人々が集まって村を作り、農業をやりながら集団で生活をしているということを聞いたことがあります。
その村のことを描いたのがこの本でした。

生まれてからずっとこの村で育っても、子どもによってはおかしいと思う心が芽生えるんですね。
高田さんは批判的に生活を描くのではなくて、こうだったんだよと淡々と描いているのがいいと思います。
読んでいて、世話係の大人の人の気持ちひとつで体罰があったりするということが嫌でした。
この体罰と親と一緒に暮らしていないことを除いて、結構子どもにとってはいい生活環境かもしれないと思いました。(あ、朝食なしというのはだめよね)

どんなに理想的社会を追い求めていっても、数が多くなると、ほころびが出てしまうような気がします。
もちろん理想を持つことはいいんですよ。
でもその理想を、集まってくる全ての人が理解できるかというと、できないというところが問題のような気がします。

高田さんは村を出て一人暮らしを経験し、出会い系サイトで出会った男性と結婚したようです。
出会いの形は色々あるけれど、出会い系サイトっていうのがびっくりですが、いい人でよかったですね。
三冊目は村を出るきっかけ等が描かれるようです。

今年のチョコレート2017/02/14

今年のチョコレートが届きました。
ヴァレンタインデーの時期は美味しいチョコが食べられるのでうれしいですわ。
前夜祭として昨日夫に内緒で買っておいたチョコを食べてしまいました。
本命チョコはこれです。


デルレイのレッドダイヤモンドBOXです。
開けてみると・・・。


エ!6粒しかないの!
お値段からすると1粒が・・・とついつい思ってしまいます。
夫が帰ってきたら一緒に味わうことにします。
夫は1粒をそのまま口に入れてしまい、ありがたみがないです。
貧乏性の私は少しずつ齧るのに。

「ママ、僕にもチョコ下さい。僕も男の子です」


「犬にはチョコは厳禁です。ボールでも齧ってなさい」


「つまんないなぁ・・・」

岩木一麻 『がん消滅の罠 完全寛解の謎』2017/02/15

第15回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した作品です。
題名がそのまんまでひねりがないと思ったら、元は『救済のネオプラズム』というものだったようです。
一体ネオプラズムって何?って感じですね。
ネオプラズムってneoplasmで「腫瘍」という意味だそうです。


日本がんセンターの呼吸器内科医の夏目典明が余命診断をし、生命保険の「リビングニーズ」特約で生前給付金を受け取っていた四人の患者のがんが完全寛解をしたということがわかります。
夏目の高校時代の親友で保険会社に勤務する森川は詐欺行為があったと思い調べてみるのですが、不正行為はなかったとしか言いようがありませんでした。
ある患者を調べていくと、医師たちには知られていないが政界財界のセレブたちが治療を受けている、がんの治癒率が高いという病院の存在が浮かび上がってきました。
その病院の理事長は夏目の恩師で、突然病院を辞めた人でした。
森川が、この病院に罹り保険金を請求している事例を調べていくと、思わぬ事実が現れてきます。

ここに書かれていることが本当にあったら怖いですね。
理事長の目指す医療というのがよくわかりませんでした。
最後の最後はびっくりでしたけどね。
まさかの続きなんてないでしょうね。

このミスの医療物ではやはり『チームバチスタの栄光』がダントツいいですね。
これからどういう医療物ミステリーが出てくるのか、興味があります。



弟は胴が長いからかチンチンが上手いです。
ママは後5センチ胴が短かったら、もっとかわいいのにと思ったりします。

碧野圭 『菜の花食堂のささやかな事件簿 きゅうりには絶好の日』2017/02/16



めずらしく近くに寄って写っている二匹です。
兄犬はおっとりしていると書きましたが、実は結構いけないことをします。
好奇心旺盛といいましょうか、してはいけないことをします。
一方、弟はやんちゃなんですが小心者で、意外と悪いことはしません。
兄は初めての犬育てだったので甘やかされて育ち、弟は叩かれて(言葉の比喩よ)育ったせいかもしれませんね。
人間も犬も似ていますね。




お昼には食堂を、夜には月に数回料理教室を開いている靖子先生は、ご近所では「日本のミス・マープル」として知られています。
料理教室の生徒やご近所さんから日常に潜む謎を解くことを期待されているんです。
今回は5つの謎を解きます。

本を読んでいて気をつけなければと思ったのが、ブログに書いたり載せたりする「もの」の取り扱いです。
今回は靖子先生のうどレシピを如何にも自分で考えたようにのせてしまった女性の話があります。
載せる時はちゃん使用許可をとらないといけませんよね。
それ以外にも野外マルシェで靖子先生たちが売っていたドライカレーをあることに使ってしまったりして、ばれなければなにをやってもいいと思うのかしら?
マナーはきちんと守らなければなりませんね。
肝に銘じときます。

料理教室の助手をやっていた優希は料理を売るためのマネージメントをする仕事をしたいと考えるようになりました。
靖子先生の片腕になりたいのです。
しかし、ライバル(?)が出現しました。
先生の弟子希望の香奈さんです。
靖子先生は色々と考えるところがあるようで、これから菜の花食堂も変わっていくようです。

でてきた野菜はきゅうりとズッキーニ、ウド、ピクルス、そしてドライカレーです。
例えばきゅうりの料理はきゅうりのたたき梅肉風味、きゅうりのヨーグルトサラダ、きゅうりと鶏肉の甘酢炒め、だし、冷汁。
いかにも家庭で食べる物ですね。
残念ながらレシピは載っていません。
作り方はそれとなく書いてあるものもありますが、全部ではないです。
例えばきゅうりのヨーグルトサラダってきゅうりにヨーグルトをかけてあるのはわかりますが、後は何の調味料を入れるのかしら?塩とこしょうでいいのかしら?
料理が得意な人はわかるんでしょうけど、私にはわかりません。
ネットで調べてみるとレモン汁を入れたり、オリーブオイルを入れたり、マヨネーズを入れたりと色々です。
靖子先生はどうなのかしら?
ドライカレーは詳しく書いてあるので、試してみようかと思っています。

前回もリクエストをしましたが、是非レシピも載せてくださいませ。
お願いします。