中山七里 『秋山善吉工務店』2017/04/18



この仔は動くことが好きなのですが、すぐに舌を出します。
医師から疲れさせないようにと言われているので、ボール遊びもハアハアいうようになったら止めます。
ちょっと物足りないようです。


今年の我が家の庭は花盛りです。
この黄色い花は3年前に買って、やっと今年咲きました。
何ていう名前なのか忘れてしまいました。


シクラメンも咲き過ぎです。
こんなに咲くなんて、一体どうしちゃったんでしょうか。


火災で父親の史親が焼死し、着の身着のままで焼きだされ、祖父の善吉の家で暮らすことになった景子と中学生の雅彦、小学生の太一の三人。
善吉は現役バリバリの大工で、無駄な話は一切しないが、人を見る目には間違いがない、昔堅気の頑固おやじです。

新しい学校でいじめに遭う太一。
いじめに負けないために強くなろうとして強くなってしまい(笑)、不良のレッテルを貼られた雅彦は、危ない仕事に手を出してしまい、抜けるに抜けられず困っていました。
母の景子は早く善吉の家を出て子どもと三人で暮らしたいと思い、パートに出るのですが、そこでトラブルに会います。

にっちもさっちもいかなくなったこの三人に手を差し伸べるのが善吉です。
昭和の頑固おやじ健在です。

ここまで読むと、なーんだ、懐かしのホームドラマかと思うでしょうが、中山さんですから、三人のトラブルが収束したところで、父の史親は殺されたのかどうかという謎がでてきます。
仕事を辞め、引き籠りになっていた史親は、起業に失敗し、退職金はなくなり、膨大な借金をし、その上、妻子に暴力をふるうようになっていました。
宮藤刑事は景子や善吉が史親を殺したのではないかと推測し、秋山家の周りを探っていました。

最後が「エ!」という感じですが(実はシリーズ化してもらって、また会いたかったんですがね)。
今までの中山さんと違った切り口の本でした。