貫井徳郎 『後悔と真実の色』2017/06/23



朝、窓を開けるとまた例のカラスがいるみたい。
隣のマンションの木にとまってカアカア鳴いています。
家の庭の上を低空飛行で飛んでいくので、とっても怖いです。
ネットで調べると、トンビが犬を連れ去ったという噂がありますが、本当なのでしょうか?
今年のカラスは異常です。


若い女性が帰宅途中で殺される事件が相次いで起こりました。
どの死体も人差し指が切り取られていることから、同一犯の犯行であると思われました。
捜査一課の刑事で同僚から「名探偵」と綽名をつけられている西條輝司は通り魔の犯行か、怨恨がらみなのか、独自の推理をしながら捜査をしていきます。
しかし、捜査をしていくうちに政治的圧力がかかり、同僚で彼を心底嫌っている綿引に私生活をリークされ、警察を辞めざる得なくなります。
西條無き後、捜査は難航し、犯人に翻弄される警察。
ホームレスになった西條は失意の中、自分の使命を自覚し再生していきます。

こんなに男同士の嫉妬心って怖いものなのでしょうか。
犯人を追うことだけに集中しないで、足を引っ張ることをするなんて、信じられません。
西條も犯人をあげることを第一にし、周りに対する配慮を怠ったため、自業自得という感じもしますが、それにしても・・・。
人の恨みをかわないように気をつけないといけませんが、なかなか人の心の中なんてわかりませんものね。
捜査一課ってリアルにこんな感じなのですかね・・・。

次回作がでているようで、警察を辞めた西條がどうなっているのか、とっても興味があります。

一気に読める警察小説です。