大沼紀子 『真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥』2017/06/27



「真夜中のパン屋さん」シリーズも六作目で終了です。

パン屋のオーナーの暮林のパン作りの腕は少しは上がったようで、ヤリマンだった弘基が親の借金を払うためにフランスに旅立っても、パン屋は維持していけるようです。
希実は無事に大学に合格し、母の死のショックからか謎の引きこもりをし、一年大学を留年しながらも立ち直りました。
なんとなんと、弘基と付き合うのだとか。びっくりですね。
第三作にでてきた腹話術の人形を持って歩いていた孝太郎もそれなりに大人になっています。
ソフィアさんもラブラブです。
他の方々も変わりなく過ごしているようです。

最初は暗い話だったような気がするのですが、いつのまにかそれぞれの登場人物たちが幸せになるお話に変わっていったようです。

本から心に残った言葉を載せておきます。

「昔から思ってたけど、大人ってやっぱヘンだよね。どうでもいいヤツには、そこそこ優しかったりするクセに・・・」「一番大事にしなきゃいけない人には、呆れるほど冷たかったりするんだからさ」by こだま

「幸せになるって、多分、不幸せになる可能性も、引き受けていくってことなのよねぇ」by ソフィア

それぞれに含蓄のあるお言葉です。



この頃、1時過ぎに行っても混んでいるローズ・ベーカリーで豆腐のミートソースっぽいものを食べました。


スープが変わった味でしたが、アーモンド(たぶん)とカリフラワーだそうです。