椹野道流 『最後の晩ごはん 8 忘れた夢とマカロニサラダ』2017/06/30

いつの間にか六月が終わりますね。
なんだか時の感覚がなくなっている感じが怖いです。


『最後の晩ごはん』シリーズも八巻目。
そんなに発売されているとは思わなかったですわ。

元俳優で今は定食屋「ばんめし屋」の店員の海里と店長の夏神、そして古いセルロイドのメガネの付喪神・ロイドが主な登場人物です。
「ばんめし屋」は芦屋市にあり、毎日定食1品だけを賄っている店です。

何だか知りませんが、幽霊さんが「ばんめし屋」に現れます。
彼は幽霊になりたてのほやほやで、この世に未練はないというのに、成仏できません。
仕方なく海里たちは彼の相手をしますが・・・。

海里は彼をモデルにした小説を書いた淡海から、その原稿を一度読んでもらいたい、ついでに取材もさせてほしいと言われます。
家族が芸能人だった海里をどういう思いで見守っていたのかを知りたいというのです。
海里の家族はその時のことを話題にするのを避けているようでした。
そこで海里は家族の一人一人に聞いてみることにします。

店長の夏神には恋人を山で失うという悲しい過去がありました。
恋人の親から誤解されており、手紙を書いて誤解を解こうとしていますが、未だに手紙は読まれず、恋人を山に置き去りにし下山したことを許されていませんでした。
夏神は恋人のお墓がどこにあるのか、知りたかったのです。
そこに恋人の家族から頼まれた弁護士がやってきます。

それぞれの過去に関した心温まるお話です。
出てくるご飯は庶民的なもので、これといって特別なものはありません。
最期に食べたいご飯はといわれると、誰もフレンチの〇〇とかいいませんものね(たぶん)。
普段食べているものが御馳走なのです。


いつのまにか、新しいベッドで寝るようになった兄犬です。
ゲ〇の臭さは取れたのかしら?


かわいいと思ってみていると、またやってくれました。


見られているのを知っててやっているのかしら?
しばらくこの姿で寝てました。
幸せなのね、うらやましい。