似鳥航一 『懐かしい食堂あります 谷村さんちは大家族』 ― 2017/07/26

題名から勝手に心温まるお話の本だと思ってしまいました。
東京の三ノ輪で「みけねこ食堂」を営む谷村家は、食堂存続の危機に陥っていました。
というのも、父親は事故であるけず、五人兄弟の長男に店を譲っていたのですが、その長男が失踪したのです。
失踪前に長男の隠し子が現れ、母親が置いていっちゃったので、その子の面倒をみんなでみていました。
次男・柊一はスペイン料理のシェフとして少し名が知れていましたが、レストランの素材の質を落すという店主と大喧嘩をし、店を辞めたのはいいのですが、店主が他の店に働きかけたせいでどこの店も雇ってくれません。
ちょうどそういう時に、長年会っていなかった家族から呼び出されたのです。
長男のことを聞き、食堂を引き受けることにした柊一。
ところが食堂は一日目はお客さんが沢山来たのに、次の日からは閑古鳥が鳴く始末。
一体何が悪いのかと悩む柊一。
なんとか理由がわかったのはいいのですが、今度は近所の定食チェーン店の妨害に遭います。
兄弟五人と隠し子の杏ちゃんがそれぞれキャラ立ちしていていいですね。
でも、なんか杏ちゃんがいい子過ぎです。
6歳でこんな子いますかね?
柊一が作ったデザートって美味しいのかどうか気になります。
話は『栗丸堂』と比べるとちょっとですが、これからの展開に期待しますわ。
兄犬は甘えん坊です。
犬部屋に入れておくと、寝ているか、つまんなそうにこういう恰好をします。

いかにも、「僕つまんないよぅ」と言っているようです。
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