碧野圭 『書店ガール 6 遅れてきた客』2017/08/11



彩加が取手の駅中書店をまかされてから1年半。
やっと軌道にのってきたと思っていたところ、会社の経営体制が変わり、取手店は閉店することになってしまいます。
ここまで頑張ってやってきたのにと、綾加は落ち込み、三日も仕事を休む始末。
バイトの子たちには閉店の一カ月前にしか閉店することを言えません。
彼らに気づかれないように閉店準備をする綾加でした。

そんな頃、綾加のところに、憎からず思っている大田英司から連絡があり、東京で会うことになります。
彼は沼津駅前にある綾加のおばの書店の隣でトルコパンの店を開いていました。
近々彼が借りていたビルが建てなおすことになり出なければならなくなり困っていたら、おばに書店を畳むから、そこでパン屋をやったらどうかと言われたというのです。
東京で妹の結婚のための顔合わせがあったついでに、彩加が沼津に戻り、書店をやる気があるかどうかを確かめに来たのでした。

一方、編集者の伸光は、担当作品『銅と銀の雨が降る』の漫画化とアニメ化が決まり、喜んでいましたが、決まったら決まったらで、相手側の担当と上手くいかず、悩む毎日でした。
ある日、会社で血を吐いてしまい、入院することに・・・。

二人はどうこの危機を乗り切るのでしょうか。

メディアミックスという言葉がいつから使われだしたのか知りませんが、原作を小説、漫画、アニメ、映画、ゲーム、音楽CD、テレビドラマなど複数のメディアを通して展開しながら売上増を図るというのが当たり前になっているんですね。
本だけでは売り上げが大したことがない時代ですものねぇ。

「ビブリオマンシー」という言葉を初めて聞きました。
書物占いのことで、パッと開いたページの言葉がその時、その人に必要な言葉であるとされているそうです。
オラクルカードを一枚引くというのと似てますね。今度、書いてあった占い用の本を買ってやってみようかしら。

目についた言葉を載せておきます。

「『世界はあなたのためにはない』、でも、だからこそ自分を大事にしなければならないんですね。この冷たい世界で生きていくために」
「会社の論理は会社の論理。それがいつも正しいとは限らない」
「『世界はあなたのためにはない』というなら、私は私の論理で生きたい」
「世界の扉が閉じているなら、自分の手でその扉をこじ開けたい。それもひとりではなくふたりでやるなら、重い扉も開くかもしれない」

綾加の人生はこれから。
次は新しい人生に飛び込んでいった綾加が見られるかもしれませんね。

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