大山淳子 『あずかりやさん 桐島くんの青春』2017/09/19



あずかりやさん』の二巻目です。
一日百円でどんなものでも預かる「あずかりやさん」のお話です。

オルゴールにまつわる話がよかったです。
大切にされた物には物語があるのです。
オルゴールは語ります。

「「もしも」は心残りです。その心残りこそが「夢」ですし、それがこの世に生まれた証で、宝物のような気がするのです。」

50年間あずかりやさんに預けられたオルゴールは幸せな最期を迎えられるのでしょうね。

一番最後のお話はあずかりやさんの店主の青春時代のお話です。
彼の盲学校での思い出、そして、あずかりやさんになった元和菓子屋の生まれ育った家に帰ろうと思った理由が描かれています。

あれから考え続けていますが、残念ながら私には預けたいものがないようです。