M.C. ビートン 『アガサ・レーズンと禁断の惚れ薬』 ― 2017/09/22
アガサ・レーズン・シリーズの九作目。
なんかこのシリーズをよむたびに、アガサがかわいそうになってきます。
バリバリのキャリア・ウーマンだったのに、引退してしまうと典型的な未婚女性になっているんですもの。
男がいないことで自分を卑下する暇があったら、他のわくわくすることを見つけりゃいいのにと思うのですがね。
前回の事件で髪の毛を失ったアガサは、元通りになるまでさびれた海辺のリゾート、ワイカーデンに滞在することにする。
アガサが予約したガーデン・ホテルはヴィクトリア時代調のホテルで、他の宿泊客はすべて年配者で、ホテル暮らしており、夜になるとスクラブルをして暇を潰しているという感じ。
アガサは一人でパブに行ってみたり、地元の魔女のところに行ってみたりする。
パブではジムという刑事に出会いダンスパーティに誘われ、魔女からは毛生え薬と惚れ薬を手に入れた。
惚れ薬はジムに使ってみることにする。
アガサの行くところに殺人あり。
魔女のところから帰ると、昨夜のダンスパーティに着て行ったミンクのコートが引き裂かれ、赤いペンキがぶちまけられていた。
頭にきたアガサは魔女がやったのだと思い、よせばいいのに真夜中に魔女のところに怒鳴り込みにいく。
すると、魔女はベッドの上で殺されていた。
アガサは犯人を捜そうとしますが、宿泊客たちはアガサの前では殺人について話そうとはしない。
犯人を見つけるために宿泊客と仲良くしようと努力するアガサだが…。
そろそろアガサにいい人が現れてもいいのにと思います。
次は占い師に言われたノーフォークに行くらしいです。
かわいそうなアガサ。
また占い師に騙されたのね(笑)。
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