篠原 ウミハル 『図書館の主』&埜納 タオ 『夜明けの図書館』2017/09/30

図書館を舞台にした漫画ってあるんですね。
どんなもんか読んでみました。


私立児童図書館「タチアオイ児童図書館」には御子柴という司書がいました。
彼はレファレンスがうまく、どの質問にも答えられ、その人に一番合った本を紹介します。

この図書館にふとしたことで立ち寄った宮本は、初めは児童図書とバカにしていたのですが、御子柴の影響か、児童図書の良さに気づき、「タチアオイ児童図書館」の常連になっていきます。

この二人を軸に図書館スタッフの板谷と神田、そして図書館オーナーの小手川など多彩な登場人物がでてきます。
図書館には色々な人が来ます。
その人たちとの揉め事などを御子柴たちがどうやって解決していくのか。
御子柴のレファレンスはどんなものか。
「タチアオイ児童図書館」はこのまま続けて行けるのか。
最後にはアッと驚く結末が・・・。(途中でわかっちゃいましたけどね)

何かおもしろそうな児童書をと思う方には参考にならないと思います。
定番を載せているという感じです。
自分の子に何を読ませたらいいかわからない人にはいいでしょうね。



市立図書館で働いている新米司書葵の、主にレファレンスに関する業務を描いた作品です。

図書館で働きたいと思っている方、読んでみてください。
図書館の仕事を知るいいきっかけになりそうな本です。
ただし、区立図書館に勤めている人に聞いたところレファレンスはこんなにないそうですし、残業してまで一生懸命探したりすることはないそうです。
「こんな本しかないです」、で終わりのことが多いようですよ。
図書館の仕事の大部分は地味な力仕事だそうなので、これを読んでレファレンスをやりたいと思って働き始めると、こんなんじゃなかったと思うかも。
それに正規職員って少ないそうで、今はパートや派遣が多いんですって。
業務委託の影響ですね。
こういう現状を知った上で、こんな仕事しているんだと思って読むといいと思います。
本当は図書館の仕事の醍醐味ってレファレンスのような気がします。
でも、今の時代、ひとつひとつを丁寧に受けていると効率が悪いと言われ、やらなくていいになるんでしょうね。

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