太田愛 『犯罪者』2017/10/23

台風、いっちゃったのかな?
選挙より世間は台風の方に関心があるみたいでしたね。
「チャンスは神様の前髪しかない」(これでいいのかしら?)とかいう言葉がありますが、今回ほどそう思ったことはないですわ。


太田さんの『幻夏』がおもしろかったので、『幻夏』の前に出ていた『犯罪者』を読んでみました。
kindleで読んだので厚さはわからないのですが、全く長さを感じさせない本でした。

たった一回しか会ったことのない女の子に呼び出されて、駅前で彼女を待っていた修司は通り魔事件に巻き込まれてしまいます。
4人が殺され、修司、たった一人が生き残りました。
病院で不思議な男に会います。
彼は修司に後、10日間生き延びろと言って去っていきました。
病院を抜け出した修司は刑事の相馬に助けられ、彼の友人の鑓水に預けられます。
相馬は死亡して見つかった男が通り魔だとは思えず、鑓水と修司の助けを借りて捜査を始めます。

一見無差別に殺されたかのような犠牲者たちでしたが、その陰に恐るべき犯罪が隠されていたのです。

これ以上書くと、読む楽しみが減ってしまうので書きません。
是非、お手に取って読んでください。
次から次と、判明する謎にわくわくしながら読み進んでいけます。
太田さんは「相棒」などの脚本家だそうで、言われてみるとテレビや映画など映像向きの話かもしれませんね。
最後に悪に勝つというような勧善懲悪の話ではなくて、そこが妙にリアルっぽくてよかったです。
この本は2012年に出版されていたようですが、私は見逃していたようです。
三作目の『天上の葦』は必ず読もうと思います。