大倉崇裕 『オチケン!』2017/10/25



落語は嫌いじゃあないです。
大分前に寄席に何回か行ったことがあります。
ある時、桂歌丸を聞き行ったら、何故か来なくて、ガッカリしたのを覚えています。
あの頃は寄席もがら空きでしたが、今はどうなんでしょうね。

大学に入学して早々、落語研究会に無理やり入部させられてしまった越智健一。
名前がオチケンだからなんちゃって(笑)。

3人部員がいないと、オチケンは部室をもらえないんだって。
越智が入らないと、部員はたったの2人。
入るのや~めた、と言いたいのに、そして授業にも出たいのに、何故か先輩の中村と岸に懐柔されてしまう越智。
嫌と言えない性格なのね。
その性格のおかげでオチケンの部室を狙っている他の研究会からにらまれて大変です。

一応この本、ミステリーらいしですが、たいした謎はないです。
優柔不断の越智君がどんな騒動に巻き込まれるのかがおもしろいだけです。
先輩の中村と岸の二人の方が謎めいてますわ。
心配なのは授業にもでない越智君が卒業できるのかどうかです。
友達を早く作っとかないと、単位修得の極意がわからないわよ。
頑張れ、オチケン!

一応でてくる落語の一つは初心者用の「寿限無」です。
落語の入門書になる・・・かな?