高森美由紀 『みさと町立図書館分館』2017/11/27

紅葉がだんだんと美しくなっています。


遠くには出かけられないので、東京都内で我慢しています。


母が亡くなり、父と暮らしている山本遥は33歳、独身、非常勤でみさと町立図書館分館に務めています。
同僚は司書の資格を持った香山と役場から異動してきた男性職員の岡部の二人です。
この三人で仕事ができるほど、あまり図書館には人は来ません。
岡部は変な人で、仕事もせずにネットサーフィンをしてばかり。
甘いお菓子が大好きで、毎日の食事はお菓子。
その代わり遥の母が亡くなってから料理を覚えたお父さんが作ったお弁当からおかずを盗むのを楽しみにしています。

図書館が舞台だからといって、特に図書館でなければならないお話ではありません。
クレーマーがひどくて、本当にこんな人が図書館に来るのかと怖くなりました。
青森弁(かな?)がわからなくてちょっと困りましたが、実際はどんなんでしょう。
地方に住む30代の独身女性が日々思うことを淡々と描いている感じです。
不思議な温かみのあるお話です。