浅葉なつ 『サクラの音がきこえる あるピアニストが遺した、パルティータ第二番ニ短調シャコンヌ』2018/02/18



智也は便利屋をやっていました。
ひょんなことから音に敏感過ぎて仕事が長続きしなかったという英治が、智也の部屋に居座わることになってしまいます。
居候する代わりに便利屋の仕事を手伝わせると、意外と人に好かれる、使える奴でした。

そんなある日、有名な音楽学校高等部に通う雨宮奏恵を英治が拾ってきて、彼女の仕事を引き受けることになってしまいます。
彼女の仕事とは、「私を、音楽で感動させてください」というものでした。
学校では主席だという彼女なのに、今まで音楽で感動したことがなく、そのためか教師に「あなたのピアノには、魂が見えない」と言われ、スランプに陥っていたのです。
そんな彼女に教師が渡したのは西崎賢吾の最後のシャコンヌ演奏のDVDでした。

実は西崎賢吾は智也の父親で、四十歳になってからシャコンヌの演奏で認められ、その後、急逝したのです。
智也は父親への反発から音楽を捨て、今の生活をしていたのです。

奏恵たちに西崎賢吾が実の父であることを智也は言えず・・・。

音楽を介在した父と子の物語がよかったのですが、奏恵ちゃんはあまり好きなタイプではないですわ。
次回は英治のお話が読みたいですね。

絶対音感を持つ人がうらやましく思っていましたが、どうもいいことばかりではないようですね。
音楽は純粋に楽しみたいものです。



近所の蕎麦屋に行ってきました。
馬肉のステーキや出汁巻卵、天ぷらなどを食べ、〆は蕎麦です。
ちょっと私には麺が固かった・・・。
よく噛んで食べました(笑)。