第158回芥川賞受賞作品を読む2018/03/09

今回の受賞作は2つともにおもしろく読めました。


74歳の桃子さんは一人暮らし。
夫は死に、子どもとはめったに会わない。
娘がひょっこり現れたと思ったら、お金の無心。
息子とは電話でたまに話すぐらい。
友達もこれといっていない。

一人で思うことは、昔のこと。
結婚式の前に故郷を飛び出し、東京へ。
夫の周造と出会い結婚し、子どもが二人できた。
夫が死に、一人になった。

老いて、身体も思うように動かず、桃子さんは何を思うか。



インドのチェンナイで百年に一度という洪水が起こった。
借金のため、チェンナイの日本語学校で働くことになった私は、生徒たちと悪戦苦闘の毎日。

どこまでが幻想か、どこまでが現実か、混沌とした叙述に、最初はとまどいましたが、若い頃に行ったインドを思い出し、こんなことありそうとか、うん、うん、そうねとか思いながら楽しく読み進んでいけました。
今まで芥川賞を取った小説の中では異質かもしれませんね。



「ママさん、遊びましょ」と二匹が現れます。
でも、今日は雨。残念でした。
外での用事がすんだら、家の中で遊びましょうね。


地面からムクムクとクリスマスローズが出てきました。
ブチありと白、そしてもう一種類あったはずですが、見当たりません。