堂場瞬一 『闇の叫び アナザーフェイス9』2018/03/18



アナザーフェイス・シリーズの最終巻です。
堂場さん、そろそろこのシリーズを書くのが苦痛になってきているのかなと思っていました(笑)。

大友鉄の息子・優斗も中学校三年生になり、進路をどうするのかという時ですが、大友はのんびりしているのか、息子に受ける高校のことをはっきりとは聞いていませんでした。

そんなある日、優斗の昔の同級生の母親から電話がきます。
彼女たちが転校していってから会うことも、電話で話すこともなかったのに、何故電話をかけてきたのか?
彼女たちは転勤で東京に戻っていました。
彼女は大友に娘の通う文京区の中学校の保護者が何者かに襲われて怪我をしたのに、そのことを隠しているらしいので、何があったのか調べて欲しいと言うのです。
大友はできるだけ調べてみると返事をしておきました。
そうするうちに別の保護者が襲われ、大友は自ら捜査に加わることにします。
捜査を進めていくうちに、やがてその中学校に務める男性教師の存在が浮上してきます。

息子の同級生の親が電話をしてきて、事実関係を調べてほしいということが不自然ですし、それを元刑事が調べますかね。
そんなに他人のことをどうこう思いますか?
文京区だからですか?
ちょっと不自然に思いました。

とりあえず、優斗君がまっすぐに育ってくれてよかったです。
大友が一課に戻り、新シリーズが出るのでしょうか?
警視庁犯罪被害者支援課の方はまだ終わりが見えていないので、そっちで大友さんが出てくることを期待しますわ。