古内一絵 『きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび』2018/04/02



古い商店の奥まった場所にひっそりと佇む、知る人ぞ知る夜食カフェを経営するのは、ドラッグクイーンのシャール。
元はダンス用衣装のお針子さんに出すまかないだった食事を、他の人にも出すようになったといいいます。
そこに辿りついた人にはそれぞれに悩みがあり・・・。

今回は匿名クレーム屋のOLや味がわからなくなった料理人、離婚を前にした女性、マカン・マランの大家の老婦人など様々な人がやってきます。

一番嫌だった話は、コールセンターに働く女性で、楽しみは匿名で人や物をディスるのが趣味という人のお話。
気分が悪くなってしまいました。
自分が不幸だからと言って、幸せ(そうに見える)な人を貶めたりするのって嫌ですね。
そういう人ばかりではないと思いたいのですが、ネットいじめなどがあるのを聞くと、怖くなります。

この中で一番好きな話は、自分の本心の在り処を見失っていた、離婚を目前にした女性の話です。
本心を言えなかったという彼女にシャールは言います。

「本心の隠し場所さえちゃん分かっていれば、人は案外、自分の道を歩いていけるものよ」

人との付き合いで本心ばかり言っていられないものね。
たまには嘘をつくことも必要です。

そうそう、アーユルヴェータは一時期やってみたけど続かなかったわ。
私のドーシャはヴァータ・ピッタと言われたけど、今は太ったので、カパが加わったかもしれません。
簡単なテストをしてみると、やっぱりカパが一番多かったです(笑)。
また本でも買って食事を作ってみようかしら。

どの人もシャールの作る料理から勇気をもらい、前を向いて歩いて行けそうです。
私もシャールの作る料理を食べてみたいわ。




神様に拝みに行ったら、桜が咲いていました。
最後の花見になりました。

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