堂場瞬一 『裂壊 警視庁失踪課・高城賢吾』2018/04/20



高城賢吾シリーズも五冊目。

課長査察の直前に、室長の阿比留が拳銃を持って行方不明になりました。
内密に行方を探そうとする高城たち失踪課の面々。

一方、阿比留が姿を消した日に、女子大生がいなくなったと、彼女の恋人が相談に来ます。
何故か彼女は恋人に家族の話もせず、写真も撮らせないようにしていたようです。

調べていくと、2つの失踪事件がやがて一つになり、阿比留の意外な私生活が明かされることになります。

阿比留が何故家族のことを秘密にしていたのかがわかります。
女性も社会的地位を持っていいとは思いますが、男性よりも失うものが多いのが現実ですよね。
世の中では高学歴の男性が買春したり、セクハラしたり、嘘をいったりと、一体どうなっているのかしら?
子どもたちが夢を見られない社会になっていますね。

阿比留がどうなるのか、失踪課は生き残れるのか。
次が楽しみです。