柚月裕子 『凶犬の眼』2018/05/22



一作目の『孤狼の血』は男臭いハードボイルドだったと思うのですが、今回はあまり激しい戦いなどは書かれていなくて、ちょっと残念です。

所轄署から田舎の駐在所勤務になった日岡秀一。
田舎暮らしにも飽いてきつつある頃、馴染みの小料理屋で久しぶり酒を飲んでいると、聞きなれた声が聞こえてきました。
それは懇意にしているヤクザ。
彼から建設会社の社長だと紹介された男は、指名手配中の男でした。
上手くいけばまた刑事としての現場に戻れるかもしれないと思う日岡。
しかし、彼から時間が欲しいと言われ・・・。

警官がみんな日岡みたいだったら困りますねぇ。
男としてはヤクザもんにあこがれみたいなものがあるのでしょうが。
次作もありそうなので、ドンパチした大捕物を望みます(笑)。